禅的生活

 玄侑宋久「禅的生活」を電車の行き帰りに読む。なかなかユーモアのある文章で気に入った。マーチンという17歳のときに禅の修行に日本に来て44歳で亡くなったアメリカの青年の、お粥にミルクを混ぜるたびに和尚に大笑いされる話は印象的。
 また、玄侑さんの、悟りの状態と胎児の脳のニューロンの話も重要。これは小林秀雄ベルクソンの「万物の潜在的知覚」の話と通じているのではないか。大変おもしろい。