人形浄瑠璃文楽とデコ(木偶)職人


デコ細工師・甘利洋一郎さんのガブがすばらしい。


人形浄瑠璃文楽の人形の首(デコ)を作り続けて40年
https://www.youtube.com/watch?v=Gn-c3USvqdM
www.youtube.com



人形浄瑠璃を支える徳島の木偶 Footprints of the Puppets “AWA DEKO”
https://www.youtube.com/watch?v=yKHL4CHQWNo
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全国の人形芝居を支える阿波の木偶

「箱廻し芸人」は、幕末から明治期にかけて徳島県西部を中心に200人ほどいたと言われ、年間を通じて西日本を中心に全国各地を巡業しました。「箱廻し芸人」は人形芝居を演じるだけでなく、天狗久の作品をはじめ秀逸な阿波木偶を披露することにより、木偶のセールスマン的役割を果しました。今でも各地の人形座には多くの阿波木偶が残されています。

天狗久のほかも徳島では多くの優れた人形師が活躍しています。終戦後、文楽の復興に尽力した四代目大江巳之助や、現在では甘利洋一郎が文楽をはじめ各地の人形芝居の木偶制作・修繕を手がけるなど、徳島の木偶制作技術は全国から信頼を得ています。
近年では3Dデジタルアーカイブによる阿波木偶の形状保存や、3Dプリント出力により、その技術を手にとって体感していただける新しい取り組みも始まっています。

「箱廻し芸人」
 箱廻し芸人は二人か三人が一組となり、ふたつの木箱に4,5体の人形を入れて天秤棒で担ぎ全国各地を移動して人形芝居を演じました。浄瑠璃を語りながら、一人で人形を遣うのが特徴です。
 
「天狗久」
 天狗久(初代天狗屋久吉)は、安政5年(1858)に現在の徳島市国府町で生まれ、明治・大正・昭和を通じて木偶を制作し、生涯手がけた木偶の数は千を超えると言われています。硝子目の採用など木偶制作に工夫を凝らしました。


■【最後の文楽人形師】大江巳之助から受け継いだもの
https://www.youtube.com/watch?v=hgClIQRWqHQ
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本名:大江 武雄、明治40年5月4日徳島県鳴門市の人形師の家に生まれる。大阪で修業し、昭和5年文楽座の座付き人形師となり、4代目・巳之助を継いだ。
鳴門に戻って文楽人形の首(かしら)の製作や修理に当たったが、特に戦災で焼けた人形の首の復元に努め、国立文楽劇場に保管されている約400の首の多くは、大江さんの作品である。


以下の文楽紹介動画はなかなかいい。
■Bunraku: Storytelling, Music & Puppetry
https://www.youtube.com/watch?v=8F-xtbiTtjQ
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文楽 –語り奏でる人形芝居–

人形浄瑠璃文楽は、太夫、三味線、人形遣いが一体となった総合芸術である。一人ですべての登場人物の台詞・心理・動きを語り分け、物語を展開してゆく太夫。太棹三味線の力強く華やかな響きで、劇のドラマを演出し、劇中の効果音も表現、浄瑠璃の感情を表現する三味線。その太夫と三味線遣いが奏でる音に、ひとたび人形遣いが動きを加えると、瞬く間に人形に命がふきこまれていく。表情から指の関節の動きまで、細やかな仕掛けがほどこされた文楽の人形。さらにそれは、頭を動かしながら右手を扱う主遣い、左手を扱う左遣い、足を動かす足遣いの3人で操られる。人形を操る技、物語を語る太夫の技、風景や感情を演出する三味線の技・・・細部に宿る、その洗練された技に迫る。