スナイパー説の確定か?(藤森重夫)

サンワビル側の弁護士が弁明する「ビル屋上工事」そのものがスナイパーを隠蔽する手段だった可能性がある。

■スナイパー説の確定か?(藤森重夫)

安倍元総理を殺傷した銃弾は、山上容疑者の銃から発射された弾ではないことは既に各方面で確定視されている。その理由は「頸部の銃痕と山上銃の位置関係」にあるというのだ。つまり、山上の位置からは喉仏(のどぼとけ)一体の突起により陰になり頸部が見えないからだと言われている。しかし、自分で鏡に映してみると、頸部が見えたのである。従って、位置的に山上弾が頸部を撃てないという説は誤りだった。それでも、安倍さんを殺傷したものが山上容疑者の銃から発射された弾ではないことは自明だった。頸部から心臓へ至る弾道は、上方から撃たれなければ説明が付かなかったからである。そしてただ上方であるばかりではなく、頸部から心臓心室へ到達させる弾道は垂直に近い仰角が必要だった。その条件に合致出来る場所は三和シティービルの屋上以外にはないからである。

「スナイパー説を検証する」でも述べたように、もし、三和シティービルの屋上にスナイパーが居なかったとしたら、消去法によってスナイパー説は消滅するのである。

消滅させないためには、どうしてもビル屋上のテント様の物体について究明せざるを得ない。そこで事の経緯を再確認しておきたい。

事件直後 TBS の報道ヘリの動画で、テントのような物体があり、それが 3 時間後には撤去されて無くなっていたので、スナイパー用のテントではないかとの声が上がった。

当ビルの管理会社である三和住宅は、BuzzFeed News の取材に対し「排気ダクトの掃除や点検などのオーバーホ-ル作業が行われており、その作業用の2畳ほどの大きさのテントを張っていた。社員も立ち会っていた」と答えた。更に、迷惑しているので訴訟も考えているそうだ。

ところが画像を精査すると、この物体はテントではなく、排気ダクト BOX のカバーであると思われた。するとサンワ住宅側の回答との矛盾が出て来る。今回の事件規模の大きさからみて、あらゆる可能性を疑ってかかる必要があった。

(1)奈良県警の警備計画とズサンな警備状況から見て、「余りにも阿呆過ぎて信じられない。事によると警察が事件に関与していたのではないか」という疑惑が生じた。

(2)心肺停止、即ち実質死亡との判断からか救急隊の搬送に不審な行動があった事への疑惑。

(3)奈良医大側の会見と検視報告に重大な齟齬による警察への更なる疑惑。

(4)調査の主導権を握る警察の発表は山上単独犯行説であり、被害者の左上腕部から射入した銃弾が鎖骨下動脈を破り頸部より射出した。死因は大量出血による失血死という。

(5)ところが警察の弾道では心臓心室へ到達出来ず、以上から導かれたのは「頸部から心臓へ致る弾道を形成できるのは上方からの銃弾のみ」との結論に成った。しかも両方の傷口を結ぶ仰角は極めて垂直に近くなければならなかった。

(6)その結果、多くの説で、サンワシティービルの屋上付近にスナイパーが居たのではないかという疑義が生じた。

が、これらは仮説ではあるが、他に説明が出来ない内容を含んでいた。

筆者の想定では、サンワ住宅側が何らかを隠しているのではないかと思える点があった。それはともかく、次の点に留意すべきである。

「テント」にせよ「カバー」にせよ、ビルの屋上で工事が行われていたことは間違いがないと思える。そして一部の見方として、「実際に工事が行われていたのだから、スナイパーは居なかった」という短絡的な見解があった。

しかし、「工事業者の中にスナイパーが居た」、若しくは「工事そのものがスナイパーを隠蔽する手段だった」という可能性まで否定できない。むしろ後者の説が事実に近かったのではないだろうか。そう思えばすべてがスムーズに進行する。つまり、「ビル側が犯人と通じていた」のか、むしろ「ビル側が犯人ではないか」という極端な推論まで成立する。但し、これらはスナイパーが居たと仮定した範囲の話である。

ここで目を転じれば最もおかしな事実に気づく。それは奈良県警の態度である。

通常であれば素人が意見を述べたり、メディアが取材する前に、警察が三和住宅を捜査すべきなのだ。何しろ一国の総理大臣が暗殺されるという前代未聞の事件だ。警察機構にとってこれ以上の重大事件は無い。それを「ダンマリ」を決め込んでいる事自体が既に異常事態なのである。これで県警が関与しているのではないかという疑惑が一層強くなった。

もしバイデン政権が CIA を使って日本政府に命令し、公権が安倍元総理を暗殺したと仮定すればマスメディアをはじめあらゆる公共の機関は隠蔽に協力せざるを得なくなる。

奈良県警の醜態を見るまでもなく、役人とは弱いものだとつくづく思う。そしてもし、この考えが妥当ならば、我々はこの事件に対してどの様に接して行けばよいのだろうか。もし、放置すれば、法治国家としての日本の本質にかかわる問題である。警察は全ての情報を握っているのに、我々は何の開示も受けられずにいる。

さぁ、今こそマスメディアの出番だ。新聞や TV には期待できない今となっては週刊誌に気張ってもらう以外に手立てはないが、まず無理だろう。それにしても、会合終了後にふと洩らした安倍元総理の「アビガンが良い」という発言が彼の命を奪ったのかも知れなかった。

https://drive.google.com/file/d/1Q2xJPx0Lx89zGXu76bDdlLaJ3RBDhQZO/view




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田中宇さんも、「安倍殺害犯を動かしていたのは米国の諜報界(軍産、ネオコン)である可能性が高い」といっている。

暗殺事件直後からの日本のメディアの恐ろしいほどの報道統制がすべてを物語っている。

tanakanews.com