■大リセットで欧米人の怒りを扇動しポピュリズムを勃興、覇権を壊す
【2021年1月21日】 大リセットは欧米人だけを抑圧し、怒らせていく。大リセットの第1段階は、左翼が米国の覇権を浪費しつつ、非リベラル・ネオ共産主義的な抑圧体制を米欧に広げる。ドル崩壊などで米国覇権が崩壊すると、大リセットは第2段階に入り、米欧は世界的な支配力が低下するとともに右派的なポピュリズムが台頭し、既存のエリート政党制が崩れ、反エリート的で覇権放棄をやりたがるポピュリズムの勢力が政権をとる。大リセットは、人々を抑圧する「抑圧期」「エリート支配強化段階」と、抑圧された人々が既存体制への破壊を加速する「反動期」「エリート支配崩壊段階」を経て、米欧の政治体制と覇権を壊していく。
◆民主や人権の模範でなくなる米国の失墜
【2021年1月22日】ネット大企業群は、バイデン政権を支持強化する方向で、トランプ派など共和党支持者を言論弾圧している。バイデンの民主党政権は、トランプ派に対して「政権転覆を画策した国家反逆罪的なテロリスト組織」の濡れ衣をかけて弾圧し、人権と民主を侵害している。バイデンの米国はトルコを人権民主侵害だと非難するが、米国自身が人権民主侵害をおおっぴらにやりだしている。米国には、トルコを非難する資格などない。エルドアンは、米国にそう言い返している。米国は、人権や民主に関して世界の模範であることが覇権国としての要件だった。米国が人権民主を捨てて独裁になるなら、エルドアンだけでなく人類の多くが米国を見限り、米国は覇権を失墜する。