世界の治療薬の開発動向、既存薬の転用と新薬の開発が同時並行で進行中(日経バイオテク)

日経バイオテクの3月12日付けの記事において、アビガンと共に新型コロナウイルス感染症に対する有力な治療薬候補として、レムデシビルが紹介されている。作用機序はアビガンと同じRNAポリメラーゼを阻害するメカニズム。

2020年4月には臨床試験結果が明らかになる予定とのこと。

レムデシビル(Remdesivir)

もともとエボラ出血熱の治療薬として開発が進められている抗ウイルス薬であるが、RNAポリメラーゼを阻害することが報告されている。コロナウイルスの増殖にもRNAポリメラーゼが関わっているとされ、未承認ではあるが、アビガンと共に新型コロナウイルス感染症に対する有力な治療薬候補となっている。


また、アビガン(ファビピラビル)については、以下の記載あり。

細胞内で変換された三リン酸化体が、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害する。ファビピラビルは、in vitroで新型コロナウイルスの抑制効果が認められている。中国で臨床試験が進行中。


●世界の治療薬の開発動向、既存薬の転用と新薬の開発が同時並行で進行中
(2020.03.12 08:00)
久保田文
bio.nikkeibp.co.jp