若冲と蕪村(箱根の岡田美術館)

伊藤若冲を観に箱根の岡田美術館に行ってきました。
岡田美術館は今回で2回目(前回は「古九谷・柿右衛門・鍋島と古伊万里の世界」)。

今回は、「若冲と蕪村」。


伊藤若冲与謝蕪村は同い年。1716年(享保元年)生まれ。この年は尾形光琳の没年でもある。この二人の巨人の生誕300年を祝う展示。



ところで、この美術館は、いつも人が少なく、ゆったりと観ることができてgoodです。

入場料金が2800円(大人)と高額ですが(割引券で2600円也)、当日であれば、何度も出入りできるので、朝一番に入場して閉館時間までじっくり楽しむことが可能です。

今回我々も、ここに的を絞って、朝10時から夕方までたっぷり見学いたしました。途中、敷地内の「開化亭」にてお昼をいただき、見学続行。常設展(これ自体がすごいのです)も隈なくみるのが楽しみです。(葛飾北斎の最高傑作『浪千鳥』も常設で観ることができます。)



展示物の撮影は一切不可。セキュリティが空港並みに厳しくて、デジカメはもちろん、スマホやカメラ機能のある機器類は持ち込み不可なのです。

ということで、美術館のショップで買った図録の写真をちょっとだけ載せておきます。




若冲の絵の細かい部分を見ると、ほとんどすべての絵の中の植物の細かい部分に枯れた状態や明らかに病変と思われる部分がしっかりと描かれていることに気が付きます。これはいったい何なのでしょうか?



これ↓は、若冲の自由奔放なユーモアを感じさせられる、ムクドリが月を背景に落下する情景。これ気に入った。月がうっすらと描かれているのがわかるでしょうか。



蕪村もいい絵がありました。「渓屋訪友図」。



【参考】
●岡田美術館公式サイト
http://www.okada-museum.com/