日立造船の「亜鉛空気電池」

日刊工業新聞に出ていた日立造船のこの次世代二次電池技術に注目。

これは朗報かもしれません。

何しろ、同じ重量当たりのエネルギー容量はリチウムイオン二次電池の約5倍ということです。ということは軽量かつ高容量。

従来のリチウムイオン電池で問題となっていた発火のリスクも無いらしい。


いいことずくめですが、コスト的にはどうなのだろうか?

軽量かつ高容量なのはポイントですが、嵩張る(場所をとる)ということはないのか?

日立造船、「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池を開発−容量、リチウムの5倍
掲載日 2014年12月22日
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141222aaad.html
 日立造船は次世代二次電池として期待される「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池を開発した。仕様や量産化技術の確立、耐久性の検証を進め、2016年度末までに製品化する。同じ重量当たりのエネルギー容量はリチウムイオン二次電池の約5倍。出火などのリスクがほぼなく、充放電を繰り返しても性能劣化がほとんど起こらない。自然エネルギーによる分散型小規模エネルギー網(マイクログリッド)で採用を狙う。車載電池へも応用できるという。
 日立造船が持つ、多孔質セラミックス円筒の外側にゼオライト薄膜をコーティングする一連の技術を応用した。円筒の中心の亜鉛電極周辺に電解液が入り、その外側をアルミナのセパレーター、空気極支持管、空気極触媒層が取り囲む形状。
 陽極にあたる空気極に炭素を使わず、ペロブスカイト型酸化物のみで形成して劣化を抑えた。


特許庁のサイトで検索すると、以下の7件の特許出願が公開されているようですね。

1. 特許公開2014−194898 電極および二次電池
2. 特許公開2014−194897 セパレータ、二次電池およびセパレータの製造方法
3. 特許公開2014−137958 電極、金属空気電池および電極製造方法
4. 特許公開2013−222610 金属空気電池
5. 特許公開2012−209020 金属空気電池
6. 特許公開2012−104273 金属空気電池
7. 特許公開2011−253789 金属空気電池