年の瀬に副島隆彦からまとめて書いて報告しておきます

12月30日の「重たい掲示板」にアップされたソエ爺(副島隆彦氏)の記事がおもしろい。


●[1505] 年の瀬に、副島隆彦から まとめて書いて報告しておきます。
投稿者:副島隆彦  投稿日:2013-12-30 15:17:10
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/


詳しくは本文を読んでもらうとして、以下簡単に興味深いコメントのみ箇条書きでメモっておきます。


●中国の月面軟着陸はインチキだ。
 昨年12月4日に中国が月面に無人探査機を着陸させたというニュースが出たが、これはインチキ。月面への飛行体の軟着陸(ソフト・ランディング)は不可能。
6年前にヨーロッパの月探査機が月面に激突する前に月面の映像を正確に撮影して「月面のアメリカの秘密」については熟知済み。これ(アメリカのアポロ計画のインチキ)で米政府を揺(ゆ)すって、強請(ゆす)って、外交交渉の材料の一つにしている。中国もこれと同じことを始めたということ。
 月面でNASAの宇宙飛行士たちは宇宙人たちに会ったのだ、と信じている人々とソエ爺との永遠の闘いは続く・・・(・。・)ぷっ♪
(米国の月面着陸は無かった、というのが昔からのソエ爺の持論)


●「アジア人どうし、戦わず。団結せよ。戦争だけはしてはならない」「深く仕組まれる戦争だけは、もうさせられてはならない」
 アジア分断統治の謀略に乗るな。アジア分断統治のための下請け機関が、産経新聞右翼、文藝春秋右翼たち、そして気味の悪い韓国発祥の奇怪な宗教団体。この団体(カルト)を作ったのは朝鮮戦争の時の米軍の幹部たちの中にいた(のちの)イスラエルモサドたちだ。北朝鮮の政府の中にも、そういう特殊な、奇っ怪な人間たちが、最高幹部クラスの中にも潜り込んでいる。名前まで分かっている。
(このあたりはリチャード・コシミズ氏の見解と同じ)


●大(おお)アジア主義からアジア侵略主義への変質について。
 日露戦争のあと、日本の民族主義者たちは、大アジア主義を棄てて、アジアへの侵略主義者に変質していった。その元凶は、近衛篤麿(このえあつまろ。近衛文麿の父)と細川護貞(ほそかわもりさだ。細川護熙の父)の二人。(つまり、欧米列強のアジア分断統治の謀略に乗ってしまった、ということ)
 日本の右翼、民族主義者たちが発生(誕生)したのは1889(明治22)年の東亜同文会。最初は、アジア人の団結による、欧米列強の白人文明からのアジア人の独立と団結を標榜して始まった運動だった。宮崎滔天(みやざきとうてん)に始まり、遠山満(とおやまみつる)、黒龍会ブラックドラゴン玄洋社)の内田良平たちも、始めは、日清同盟で日本は中国と仲よくしてアジアの繁栄を切り開く、大(おお)アジア主義だった。しかし、近衛篤麿(このえあつまろ。近衛文麿の父)と細川護貞(ほそかわもりさだ。細川護熙の父)の二人のために、大アジア主義がアジア侵略主義に変質していった。
 一方、犬養毅(いぬかいつよし。木堂)や高橋是清(たかはしこれきよ)たちは変質していない。だから、5.15や2.26で殺された。それから日本は大陸への侵攻を始めた。戦争を仕組まれて、やらされた。日本の右翼はだらしないのだ。世界反共同盟を言いさえすれば自分たちに正義があると意固地になって思い込んでいる。本来の、アジア人どうし団結せよ、の大(おお)アジア主義はどうなったのだ。


●カジノ解禁利権をめぐる闘いが始まっている。
 安倍晋三石原慎太郎が、いま、お台場(フジテレビの建物の隣り)でやろうとしているカジノ(博奕場)解禁を巡る利権で争っている。セガ・サミー対アルゼ。パチンコ・遊技場産業の大手セガ・サミーが安倍晋三に貢ぎ、アルゼの方が石原慎太郎派。
 安倍は、今度の徳洲会事件で、石原を動けなくして、その政治生命を奪って(「石原さん。首相に逆らうことはできないよ。首相は警察も動かせるんだよ」と)、それで、まだ頭の軽い(人生経験の少ない、という意味)の橋下徹を安倍は、自分の方に呼んで、「ねえ、憲法改正を一緒にやろうよ」と引き込もうとしている。


●11月12日に行われた三中全(さんちゅうぜん)で決められた中国の今後10年の国家方針について。
・「中国政府(=党)が、判断に困ったときは、市場(マーケット)の原理にまかせると決めた」ようである。
・「まだ貧しい8億人の農民たちの土地を私有制にする。ひとり1ヘクタール(一町歩)農民全員にあげる。地方政府から権利を取り上げる。土地取引の資本制と、担保(抵当権の設定)制度や農地金融制度を導入する。そして農民をもっと豊かにする。都市戸籍と農民戸籍の壁を取り払う(=李克強の都市化政策)」


アメリカは一枚岩ではない。
 好戦的で凶暴な戦争翼賛ネオコン勢力とオバマ勢力が水面下で拮抗している。安倍晋三を支えるのは、反オバマの好戦的な戦争翼賛勢力の方。ここにねじれがある。
 10月3日に、「2プラス2」(外務相と国防相の会談)で、日本に来たジョン・ケリー国務長官チャック・ヘーゲル国防長官が、日本政府の隙を縫って、二人で、千鳥ヶ淵戦没者霊苑(世界基準の無名戦士の墓。ツームズ・オブ・アンノウン・ソルジャーズ)に花輪を捧げに行った。このアメリカ政府の動きに逆らうべく、安倍晋三は動いた。それは、安倍たちを支える、反オバマの、好戦的で凶暴な戦争翼賛勢力(米戦争屋ネオコン)がアメリカにいるからだ。このことの意味を考えるべき。(このあたりは「新ベンチャー革命」さんと同じ見解か)


●オリンピックはカネで買った。
 10月7日にサンクト・ペテルブルクのG20でオバマと会談して、50兆円を払う約束をした。今、一回に5兆円ずつアメリカに払っている(=米国債買い)ので、1円ずつ円安になっている。1ドル99円から始まって、110円まで円安は続くだろう。一回5兆円ずつ、日本政府(日銀)が為替相場で円を売ってドルを買って、それをアメリカ政府に渡せば、一回当たりで1円ずつ円安に動く。 昨年の90円から103円までの急激な円安の動きと連動。すべて政治が市場を乗っ取って動かしているのだ。
 そして、50兆円支払うことで、「オリンピックを東京でやらせる」との合意ができたので、安倍はすぐさま飛行機に飛び乗って、G20をほったらかして、南米ブエノスアイレスまで飛んで、何くわぬ顔をして、「2020、トーキョー」の素っ頓狂のゲロIOC会長の発表を聞いた。


小沢一郎は、アメリカと自民党とオール官僚どもが寄ってたかって、不正選挙や犯罪行為でつぶされた。(ソエ爺はやはり不正選挙があったと考えているようだ)
 小沢一郎は実質の日本国王である。この事実に変わりはない。


●2014年の1年間、アメリカ政府はインチキ緩和政策を続けて問題を先延ばしにして生き延びる。
 イエレン次期FRB議長が、12月14日(火)に米上院の指名承認の公聴会(パブリック・ヒアリング)があって意見表明した。ここでイエレンは、「金融緩和の継続の徐々の停止」これを、テイパリング tapering (ヤスリやろうそくの炎の先のように先細りしているもの)と言うが、これを当面、やらない、やめる( =金融緩和をやめるを、やめる。 けど、少しずつはやる という複雑な話。世界中をだますために)という複雑怪奇な表明をして、このあと、すぐにNYの株価が上がって、日本の株も上がりだした。このインチキ経済政策(金融政策だけの一本槍のいびつな政策)のことは、ここではこれ以上説明しない。アメリカ政府は、このインチキ緩和政策を続けて、問題を先延ばしにして生き延びる。
 「アメリカの景気は回復しつつあり、心配はいらない」と大宣伝している者たちは、アメリカのジャンク・ボンド(低信用の債券市場)が先週から急激に崩れだしている事実を見ようとしない。


●仕組まれた徳洲会乗っ取り作戦は、ドン・徳田虎雄の壮絶な反撃によって、検察庁幹部と最高裁判所=法務官僚どもの大敗北によって終わる。
 今回の徳洲会事件は、これは巨大な医療法人である徳洲会を潰そうとした、これまでずっと争い付け狙ってきた厚生労働省の官僚が仕込み、それと、今の東京地検特捜部長とがやった官僚連携の「利権あさり」劇の大失策であり敗北である。徳洲会の元事務総長・能宗(のうそう)克行(かつゆき)(57歳)“金庫番”が、徳洲会を裏切り、虎雄と大喧嘩して、そして、自民党政治家たちへの裏献金(ワイロの渡し)を、全部、特捜部にしゃべった。それで、徳洲会潰しとしての、息子の毅(たけし)衆議院議員を贈賄罪で捕まえることで、この「徳洲会つぶし」を完成しようとした。そして“計画通り”に猪瀬直樹に火がついた。猪瀬ひとりを焼き殺して、幕引きにしようとしていた。しかし猪瀬の親分である石原慎太郎が5千万円の20倍の10億円ぐらいは、徳洲会からこれまでにもらっている(都知事だから収賄の罪)。自民党の大物たち(派閥のボスたち)でひとり2億円ぐらいずつもらっているはず。
 ドン・コルレオーネ・虎雄は、「こうなったら、すべて、これまで自民党の大物たちに、能宗(のうそう)が渡した徳洲会のカネのことを特捜部に全部話せ」と壮絶な反撃に出たのだ。
猪瀬の逮捕も全てなしにして、それで東京地検特捜部はホウカムリをして、知らぬ顔の半兵衛で自分たちが逃げ切ることに必死になっている。 
 車いす状態の彼の恐ろしいまでのあの形相の捨て身の反撃に、もんどり打ったのは自民党と特捜部。 
 “ドン・コルレオーネ”は生きていた。