偏屈のすすめ(フランソワ−ポール・ジュルヌ)

この本、ジュンク堂の時計関係本の売り場に平積みになってました。10月10日に出たばかりで湯気がたっていたので冷めないうちに一気に読む。


機械式時計に興味がある人、将来時計師になろうと思っている人は必読。

いや、時計だけでなく、モノづくり全般に興味のある人、これからモノづくりで生きていこうと考えている人にとってはヒント満載の必読書。

ブレゲの再来と言われている天才時計師フランソワ−ポール・ジュルヌの「ものづくり哲学」には深い感動を覚える。

自分を信じ切ることで唯一無二にものが生まれる。彼は過去の伝統的メカニズムをふまえながらも彼独自の斬新な発明を絶えず生み出すことによろこびを感じ、それこそが生きる証であると断言する。

偏屈で頑固な発明家であり、ものづくりのよろこびを体現した超幸福な職人である。

世界中の時計愛好家たちが最後に辿り着く「F.P. JOURNE」という時計の魅力がここにあるのですねぇ。納得。


この本では一章ごとにフランソワ−ポール・ジュルヌの文章のあとに高木教雄氏のコメント(分析)が載せられており、この二人の文章の取り合わせがなかなかいい。


秋の夜長に超おすすめの一冊。

偏屈のすすめ。 自分を信じ切ることで唯一無二のものが生まれる。

偏屈のすすめ。 自分を信じ切ることで唯一無二のものが生まれる。

【参考】
●F.P. JOURNEのサイト
http://www.fpjourne.co.jp/info/


●神戸三宮 正規時計宝飾店 株式会社カミネ オフィシャルブログ
http://kamine.exblog.jp/tags/F.P.%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%8C/

●F. P. Journe - Tourbillon Souverain
http://www.youtube.com/watch?v=94Lsb7egtVA#t=35


この↓動画は本にも出てくるジュネーブのジュルヌ氏の美しい工房が紹介されていて興味深い。

●f.p. journe - VISIT MANUFACTURE
http://www.youtube.com/watch?v=8TrDZw13Vzk