Invisible Bicycle Helmet「目に見えない」自転車用ヘルメット

この↑女性、実はヘルメットを装着しています。見えませんが。

日経産業新聞に出ていたちょっとおもしろい自転車用ヘルメット。スウェーデンの女子大生ふたりが7年かかって発明し製品化したそうです。

日本でも11月に発売予定。


Invisible Bicycle Helmet
「見えない」自転車用ヘルメット
http://www.hovding.com/en/about/


日本の道路は、もともと人間が歩く歩道(街道)を自動車用の車道に転用したもの。ここからしても自転車が安全に走れるようなしろものではない。

日本国内において交通事故で亡くなる人は年間約5000人。そのうち自転車事故で亡くなる人は600人前後。

この「見えない」ヘルメットがあれば大丈夫。

下の写真で左が装着した状態で右が作動した状態。


首にマフラーのように巻いてあるのがヘルメット。中に強化ナイロン製のエアバックが入っていて事故の衝撃で作動し頭部を完全に保護する。

センサーは事故と通常の衝撃を区別する。過去のサイクリングデータと1000回以上のクラッシュテストの結果が反映され、段差や急ブレーキの衝撃では誤作動が起きないようになっている。センサーはUSBからの充電で最大約18時間使用できるらしい。

デザインはブラックと柄物の2種類でサイズはSとM。価格は6万5100円。自転車用品店RITEWAYで11月に発売を予定している。
http://www.riteway-jp.com/pa/hovding/helmet.html



すぐれた発明ですが、問題はやはり値段。6万円台というのはちょっと・・・

しかも、使い捨て。一度作動したら二度と再使用できないらしい。(ただし、「通常の衝撃」と命に係わる「事故」を識別するセンサーが装着されているので滅多に作動しないと思われますが)

重さは760gで結構重い。

ウーン、これはちょっと普及するには・・・

どんなメカニズムで作動するのか知りたくてこの技術の特許が公開されているか調べたけれど(EPOサイトの発明者名検索)、見つからなかった。ということは特許出願されていないか、いまだ公開前か、不明。


このヘルメットの改良版が開発されるべきです。使い捨てではなく何度も使えて、もっと軽く、コストもうんと安くする。不可能ではないはず。


【参考】
●Hövding- Airbag for cyclists
http://www.youtube.com/watch?v=0aX-WXBMI8I


●Hövding onzichtbare helm.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=Mp2jc0EQtWk

●The Invisible Bicycle Helmet | Fredrik Gertten
http://vimeo.com/43038579