ヘリウムガスの米国依存リスクを解消する方法は「荒田常温固体核融合技術」

この日刊工業新聞の記事を読んでギョッとしました。

ヘリウムガスが不足しているそうです。一部地域では販売が停止されたそうです。


東京ディズニーリゾートがヘリウムガスを使う風船の販売を休止したことが話題になったそうですが、実は、風船だけではなく、ヘリウムガスは日本のモノづくりに欠かせない貴重な資源なのです。

たとえば、超精密加工の際に化学変化を防止するための雰囲気ガスとして、MRI技術(医療用磁気共鳴画像装置)や、光ファーバー、半導体製造工程、機械の精密検査などなど。


ヘリウムがないと日本のモノづくりが立ち行かなくなる。


しかし困ったことに、ヘリウムは天然ガスを採掘する際に副生成物として産出されるだけであり、人工的に合成することができない物質。しかも、米国、ロシア、ポーランドアルジェリアカタールおよびオーストラリアのわずか6か国でしか取れない希少資源なのです。

日本にとって必要不可欠なこのヘリウムガスの95%は米国からの輸入に頼っているのが現状。その米国が供給を絞っているのだ。天然ガス設備の定期点検やトラブルを理由にしているそうだが、たぶん戦略的なイジワルをしているのだろう。米国軍需産業が買い占めているという噂もある。

ヘリウム販売大手の岩谷産業は中東カタールからの輸入に踏み切ったようですが、長期的には余談を許さない状況がつづくとか。


この不安定で危険な米国依存リスクを打開するすぐれた方法があります。


これまで不可能だといわれていた「人工的にヘリウムを製造する技術」があるのです。


それは荒田常温固体核融合技術。


この技術は、荒田吉明先生(大阪大学名誉教授、2006年文化勲章受賞、日本学士院会員) が研究開発された常温固体核融合技術であり、弊ブログの私見によれば、山中教授のiPS細胞技術に匹敵する日本発のすぐれた発明です。

荒田常温固体核融合技術の特徴をまとめると以下:
●荒田論文(スマートプロセス学会誌 第1 巻 第1 号(2012 年1 月)より
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspmee/1/1/1_2/_pdf

1.原料の重水素は海水中に一定量含まれており、ほぼ無尽蔵である。

2.重水素の海水からの分離は容易で、分離コストやエネルギー消費量は僅少である。

3.原材料のPd はリサイクル可能である。

4.手順に従って実施すれば誰でも再現可能である。

5.太陽発電のように天候に左右されない。

6.原子力発電のような放射能の発生が一切無く、安全対策が不要である。

7.火力発電で問題となっている二酸化炭素の排出がない。

8.反応が緩慢で、爆発等の心配がない。

9.危険性が無く、設備も小規模であり、建設費用も安価であるため、エネルギーの地産地消が可能であり、送電ロスが非常に少ない。

10.反応生成物であるHe を超伝導材料の冷却剤等として有効利用が可能である。

11.副生物としてヘリウムを得ることができる。→米国依存リスクの解消!


つまり、この技術を使えば、常温核融合反応による熱エネルギーの発生とともに、副生物としてヘリウムも発生します。

つまり、別の見方をすれば、これはヘリウムの人工的な製造技術でもあるのです。


この技術が商業化されれば、ヘリウム問題が解消して、ディズニーランドで風船をバンバン飛ばせるなぁ。

それだけじゃなく、エネルギー問題だって解消して地球上から戦争がなくなっちゃうなぁ。(世界中の軍産複合体や悪徳石油資本はジリ貧になってしまうけどね)


岩谷産業さん、カタールに頼るだけではなく、荒田技術に是非ご注目あれ。



現時点で特許庁で公開されている荒田先生発明の特許公開公報は以下の14件です。

1.特許公開2010−014629
ヘリウムガス発生装置およびヘリウムガス発生方法
2.特許公開2009−255141
高効率水素吸蔵金属材およびその製造方法
3.特許公開2009−198390
熱エネルギー発生装置および熱エネルギー発生方法
4.特許公開2009−139236
熱エネルギー発生装置および熱エネルギー発生方法
5.特許公開2009−014625
熱エネルギー発生装置およびそれを用いて熱エネルギーの発生を制御する方法
6.特許公開2008−261868
超高密度重水素化ナノ粒子を用いる核融合による多量の発熱及びヘリウムの造出方法並びにその装置
7.特許公開2004−085519
超高密度重水素化ナノ粒子を用いる核融合による多量の発熱及びヘリウムの造出方法並びにその装置
8.特許公開2002−105609
高水素吸蔵合金とその製造方法
9.特許公開平08−176874
超高圧ガス造出法
10.特許公開平08−075882
熱エネルギ発生方法及び装置
11.特許公開平06−222173
常温核融合装置
12.WO2007/061019
熱エネルギー発生方法および熱エネルギー発生装置
13.WO2004/034406
水素凝結体およびそれを用いた発熱方法
14.WO95/035574
熱エネルギ発生方法及び装置




【過去の弊ブログ記事】
●究極のエネルギー・荒田吉明先生の「常温固体核融合技術」
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20130323




【参照】

●荒田常温固体核融合の技術資料

荒田先生の常温固体核融合を広めるため3点セット:

特に以下のマンガがわかりやすい。

●SolidFusionチラシ
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion2/image2/kakuyugo/SolidFusion-chirashi2.pdf

●SolidFusionマンガ
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion2/image2/kakuyugo/solidfusion-newtitle.pdf

●SolidFusion論文概要
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion2/image2/kakuyugo/SolidFusion_ronbun.pdf



●RKサイト
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion/aratasensei.html

●一般社団法人
 荒田研究開発センター
http://www.geocities.jp/aratacenter/