検証(67)放射能パニックの背後構造

放射能パニックの背後構造を探る。

原発派の主張は環境保護や自然との共生の観点からまったく正しいし大賛成。欧州ではドイツやスイス、そしてイタリアも原発廃止の方向。環境保護に関心のある進歩的な人々にとっては一見好ましい動きのように見える。けれども、背後にうごめいて一般の目には見えない勢力に一応注意しておきたい。

その背景を把握しておかないと、二酸化炭素地球温暖化説のときの二の舞になる。

一つは、ロックフェラーとロスチャイルドの対立構造から派生する動き。これは原発推進派と反原発派との対立によって表面化している。

 ロックフェラー(米国系)=石油資本=反原発

 ロスチャイルド(欧州系)=原発資本=原発推進

この図式は単純化しすぎているかもしれないけれど、この構造から、広瀬隆氏がなぜ原発の恐怖を執拗にあおり、これまで欧州ロスチャイルド家の陰謀の歴史を暴き立てるような大著「赤い盾」を書き続けてきたかがわかる。

副島隆彦氏によれば、広瀬隆氏はセリッグ・ハリソン(東アジアの核保有の動きを監視する係のCIA高官)と繋がりがあり、この人物から情報をもらっていたらしい。

しかも、広瀬氏は9.11事件については、アルカイーダの犯行であると自著で言っているようだ。(この頭脳明晰な方が米国政府の公式発表をそのまま信じているとは驚きである。)つまり、かれはロックフェラー系金融資本家たちの意向に反することはできないということなのだろうか。

しかしこの対立構造も、単なる一部の金融資本家(またの名を金融詐欺集団)のための「偽装された」対立構造に過ぎず、原発派も反原発派も同じ穴の狢(ムジナ)なのかもしれない。

昨日紹介した鬼塚英昭氏の新著『黒い絆 ロスチャイルド原発マフィア』(成甲書房)によれば、国際金融マフィアが同時に原発マフィアであり、かつ、石油マフィアなのだ。みんなグルなのだ。国際金融マフィアは原発やウランで儲けるためにゴアのような人物を利用して「二酸化炭素地球温暖化説」という嘘をデッチあげて「脱石油」を喧伝し、その一方で原発は危険だとマスコミを通じて恐怖を煽り、やはり石油でなければダメだと思わせて、交互にそういう言説を流布させたりして都合のいい状況を作為的に作っているという。

ということは、上記のロックフェラー(米国系)=石油資本=反原発派VS.ロスチャイルド(欧州系)=原発資本=原発推進派の対立は、見せかけのマッチポンプ的な対立構造なのかもしれない。我々善良な一般市民は、このマッチポンプ的対立構造の中に取り込まれて利用されているということか。

正(原発派)と反(反原発派)の対立を止揚するような「合」の世界を探さなければならない。

もう一つ、注意をしておかなくてはいけないことは、放射能パニックの背後で動いている恐ろしい計画は、福島を世界中の核燃料廃棄物の最終処分場にしようとしているということ。これについては後日。