相撲文化と八百長

たまたまペニシリンの発明について調べていたら、とてもおもしろい慧眼というべきブログに出会った。(かってに紹介させていただきます。)

「日々是好日」というブログです。
http://blog.goo.ne.jp/lazybones9/e/2bc3bfa0d4439429b9bffc0808eb78fc


(かならずしも正確ではないかもしれませんが)この方のブログの見解によると、八百長はそもそも歴史的に相撲文化の一部なのであるから、目くじらをたてるほどのことであろうか、というもの。「八百長」という言葉自体が相撲文化のなかで培われた言葉なのだ。

江戸時代の庶民は、一部の八百長も含めて相撲を興行として楽しんでいたのだ。文化としてのおおらかさがあったのだ。江戸時代に戻りたい!

それがいつの間にか相撲が「国技」などといういかめしいものに変質していった。おそらく西欧のスポーツの概念に影響を受けたのでしょうか。興行という庶民の楽しい相撲文化が厳格に争う「競技」へと変化していった。おおらかでたのしい「興行」から厳格な「競技」への変質。

相撲という身体技術を活用する技術文化に対して歴史的な観点から考察していて説得力あり。

プロレスと比較するのはちょっと不適切と言われるかもしれませんが、力道山が出るプロレス番組にかじりついていた世代のぼくとしては、このブログの見解に全面的に賛成!