三原歴史民族資料館

三原駅から新幹線に乗る前に三原市歴史民族資料館に立ち寄った。帝人の工場の近傍。帝人通りを歩いてすぐの港の近くにあるこぢんまりとした博物館。


江戸時代の龍吐水という消防ポンプがあった。名前がいいではないか。木製でなかなか精巧に作られている。



旧石器時代から大正、昭和初期の生活用品がかなりある。駆け足で見る。

圧巻は「のぞきからくり」だ。大型の紙芝居。もともと「からくり人形」を覗かせるものであったが、江戸時代後期にヨーロッパで流行していた遠近法で描いた銅版画を凸レンズの眼鏡で覗いて鑑賞する遊びが輸入されると、この眼鏡絵の立体感と奥行きに覗き眼鏡の視覚効果を取り入れて完成された、ということらしい。現在、全国で2台だけ現存していることが確認されており、その1台がこれだ。この装置の絵は、姫路市の宮澤由雄という挿絵師のもの。宮澤氏の挿絵は世界的にも有名らしい。




人間はなぜ覗きたがるのだろうか?