燃料電池(その1)

 キャンピングカーに搭載する発電機についてあれこれ調査研究している。騒音の問題がやはりネックである。
 インドア派のためのモバイル別荘となりうるキャンピングカーの基本的条件は、やはり電気である。現代の家屋において電気の無い生活が考えられないように、電気のないモバイル別荘は成立し得ない。邪道と言われようとなんと言われようと、オール電化が前提条件となる。
 日本のホンダやヤマハはすぐれた発電機を開発し販売しているが、発生する騒音を解決する技術は未だ充分ではない。アマチュアの手で様々の手作り防音ボックスが研究されているが皆さんたいへん苦労されている。防音と廃熱処理は水と油の関係で双方をうまく解消することは難しいらしい。
 発生騒音のために発電機の使用場所と時間は限られる。静かな駐車場やキャンプ場での使用は原則的に禁止されている。ということは、発電機は、走行中や比較的騒音の大きな駐車場やサービスエリアでの使用に限定されるということか。
 現在、キャンピングカーでのエネルギー供給は、LPガスやサブバッテリーが主流であるが、LPガスボンベはできれば使いたくないし、サブバッテリーは数日で消費されてしまう(2連泊が限度か)。長期にわたってキャンピングカーで生活する場合は、走行充電でサブバッテリーを絶えず充電するか、ソーラーセルを屋根に設置してバッテリー充電を行う必要がある。しかし、太陽電池は曇りの日や雨の日には期待できない。また、電子レンジやエアコンの電源をサブバッテリーだけででまかなうことは困難。
 一方、発電機は、音の問題が解消されない限り、「どこでも発電」はむずかしい。
 そこで燃料電池の可能性について調査してみた。
 燃料電池は現在実用化が進みつつあり、トヨタも精力的に燃料電池車の開発を行っている。そこでいろいろネットでキャンピングカー搭載用の燃料電池について検索してみたところ、ありました\(^o^)/
 SFC Smart Fuel Cellというドイツの会社。
 この会社は、メタノールを原料とする車載用の燃料電池EFOYシリーズを開発し販売している。メタノールから水素をとりだし、燃料電池を駆動し発電する。ヨーロッパのキャンピングカーにはすでにというかごく最近広く導入されているらしい。

 キャンピングカー用の燃料電池として、600〜1600ワット時の範囲で4種類が現在販売されている。
 重さは6.3kg〜7.3kg。
 大きさは、43.5cm(長さ)×20.0cm(幅)×27.6cm(高さ)で比較的コンパクト。
 燃料(メタノール)カートリッジは、5リットル(4.3kg)と10リットル(8.4kg)の2種類がある。
 詳しいカタログや取扱説明書はSFCのサイトからダウンロードできる。英文で読むこともできる。
 いろいろと調べたが、欧州では普及しつつあるようだが、日本のキャンピングカーへの適用事例はまだないようだ。なぜなのだろうか。すぐれた技術なのに。コストの問題か、あるいは単に勉強不足なのか。日本だけの井の中の蛙になっているのか。

 日本のメーカーにも車載用燃料電池になりそうな小型燃料電池を開発しているところがある。

・サニー・トレーディング株式会社(SUNNY LIMITED): PEMFC方式。240ワットから50キロワットまで設計可能なポータブル燃料電池を開発している。

・YUASA CORPORATION: 直接メタノール方式。堀江謙一のマーメイド号の世界一周に搭載された。