車中泊を楽しむ(武内隆)

車中泊を楽しむ (OUTDOOR HAND BOOK)

車中泊を楽しむ (OUTDOOR HAND BOOK)

 著者は元大学教員。1937年生まれだから71歳か。
 60歳の時にキャンピングカーを購入されて、7万キロを走る。いつもご夫婦で行動されているらしい。南は屋久島、北は北海道の宗谷。車中での宿泊数600日。訪れた温泉は400カ所。
 車中泊あるいはモバイル・セカンドハウスのノウハウが満載の本。
 この著者のキャンピングカーは、トヨタハイエースをベースにしたいわゆるバンコンタイプのキャンピングカー。バンコンとは晩婚の意味ではなく(+_+;)\パコッ!、トヨタハイエースのような商用ワンボックスバンの内部を改造したもの、すなわちバンのコンバージョンの略称。
 このタイプだと、見た目はほぼワンボックスカーのままなので、キャブコン(トラック型シャシにキャビン(居室)を架装したキャブコン(キャブ=コンバージョン))のように大きくないし目立たない。日常の車に使用できるところがいい。
 しかし、居住性はどうか。
 気になるのは、トイレがポータブル式でシャワーもなし。電源は補助バッテリーで専用の発電機はない。居室用エアコンもないので夏場は結構大変かもしれない。
 バンコンタイプのキャンピングカーに、静音型の発電機とエアコンとトイレ・シャワー室といったライフラインが完備した完全自立型の車はないのだろうか。