甘利俊一レクチャー

gyou2006-02-11

 昨夜はジュンク堂で甘利俊一先生のレクチャーを聞く。15年ほど前にエントロピー学会か何かの会合でお話をお聞きした以来。少しお歳をめされた感じですが、15年前とほとんど変わらない雰囲気。とても誠実で自らのロマンに忠実な数理科学者。九州大学時代にトヨタのパブリカの中古を乗り回していた話。150億年前のビッグバンから36億年前の生命誕生、そしてなぜ地球上に脳が誕生したか。そして、20年前に生まれた現世人類の脳。生命現象を解明・説明するための数学があるはずだ。脳は配線のお化け。海馬の話。ユークリッド幾何学はおもしろい。情報と物質の融合点が脳である。シャノンの巧妙な仕掛けの話。ウィナーのシステム思想。ゲーデルチューリングガウスの3角形の測定。アインシュタインと太陽日食。サルも道具を使う話。ホンダのアシモは10年間で100億円をかけて開発したが、脳が無い。話し方がとてもソフトでわかりやすい。「・・・であるわけですよね!」という語尾の調子がなかないい。