・・・ウクライナの検事総長を解任させたことをジョー・バイデンがCFR(外交問題評議会)で自慢したのは昨年1月のことでした。10億ドル欲しければ6時間以内に検事総長を解任しろと恫喝、解任されたという話でした。
バイデンは汚職捜査が進まないことを懸念してのことだとしていたのですが、今年4月、検察当局がジョー・バイデンの息子ハンター・バイデンが重役を務める天然ガス会社ブリスマの汚職を捜査していたことが明らかにされました。しかも圧力は2015年終わりから16年初めにかけての数カ月におよんだといいます。
この話を7月にドナルド・トランプ米大統領はウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領に電話でしました。その内容をアメリカの情報機関は傍受、その通話内容が問題だとして下院情報委員会に「内部告発」、その話を有力メディアが盛んに宣伝しはじめました。今年4月の段階でバイデンは汚職捜査を止めさせる目的でウクライナの検事総長を辞めさせようとした疑いが出てきたのですが、そうした疑惑には興味がないようです。
疑惑を隠す一方、返す刀でトランプを攻撃しようという「ロシアゲート方式」を採用するつもりかもしれませんが、この問題はバイデンだけでなく民主党にとって致命傷になる可能性があります。