北朝鮮が6回目核実験=「ICBM用水爆」成功と発表−過去最大の爆発規模


北朝鮮がさきほど予定通りに核実験を実行したそうです。

北朝鮮、6回目核実験=「ICBM用水爆」成功と発表−過去最大の爆発規模
【ソウル時事】
朝鮮中央テレビによると、北朝鮮核兵器研究所は3日、大陸間弾道ミサイルICBM)用水爆の実験が同日正午(日本時間午後0時半)、北部の実験場で行われ、「完全に成功した」と発表した。核実験は昨年9月9日の建国68周年に際し実施して以来1年ぶり6回目で、トランプ米政権発足後では初めて。水爆と主張する実験は昨年1月6日以来2回目。日米韓など国際社会の警告を無視した核実験強行によって、朝鮮半島をめぐる緊張が高まるのは必至だ。


「水爆弾頭化」誇示=ICBM開発で北朝鮮−電磁パルス攻撃に初言及

 核・ミサイル関連活動を禁じた国連安全保障理事会決議の明確な違反で、安倍晋三首相は「断じて容認できない」と表明。日本政府は外交ルートを通じて北朝鮮側に抗議した。トランプ政権が強硬姿勢を強めるのは確実で、中国、ロシアを含めた国際社会の制裁圧力が一層強まり、北朝鮮の孤立がさらに深まるのは避けられない。
 韓国気象庁によると、北朝鮮の核実験場がある北東部・咸鏡北道吉州郡豊渓里付近で爆発によるとみられるマグニチュード(M)5.7(推定)の人工地震が観測された。爆発の威力は前回核実験の約5倍となる約50キロトンで過去最大規模となる。
 朝鮮中央テレビによれば、核実験は朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会が3日に決定し、金正恩朝鮮労働党委員長が自筆の命令書に署名。朝鮮中央通信は3日朝、金委員長が新たに製造されたICBMの弾頭部装着用の水爆を視察したと報じていた。同通信は開発した核弾頭について、電子機器をまひさせる電磁パルス(EMP)攻撃も可能な多機能弾頭と伝えた。
 北朝鮮は7月4日と28日の2回にわたり、ICBM「火星14」の発射実験を強行した。さらに、8月29日には中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練を実施、ミサイルは日本上空を通過し、北太平洋に落下した。核実験はICBMの実戦配備に向け、核弾頭の性能向上を図るとともに、圧力に屈しない姿勢を内外に誇示する狙いがあるとみられる。

北朝鮮の核実験
2006年10月 9日 1回目の核実験。プルトニウム型             
  09年 5月25日 2回目。プルトニウム型                 
  13年 2月12日 3回目。小型化成功と主張                
  16年 1月 6日 4回目。水爆成功と主張                 
      9月 9日 5回目。核弾頭爆発実験成功と主張            
  17年 9月 3日 6回目。ICBM弾頭部に装着する水爆実験成功と発表。(2017/09/03-17:45)