大阪地検の山本特捜部長に期待するしかない


大阪地検の山本真千子特捜部長(51)
大阪地検特捜部がトカゲのしっぽ切りのために籠池夫婦を逮捕したのではないことを、この女性ボス部長が示してくれることを期待したい。


籠池氏を突破口として、国有地格安払い下げで近畿財務局の犯罪に踏み込んでくれるのでしょうか。期待するしかない。

●「森友問題」担当 大阪地検特捜部“女ボス”の評判と本気度
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210664

国の補助金を不正に受給した疑いで逮捕された学校法人「森友学園」の籠池夫妻。

2人を逮捕した大阪地検特捜部の山本真千子部長が、「初の女性部長」と注目を浴びている。山本部長は、逮捕当日の先月31日、報道陣の問いに「答えは差し控えます」と言葉少なだった。“女ボス”は、本丸である「国有地8億円ディスカウント」疑惑の闇を晴らすことができるのか。

 山本部長は1963年生まれ、兵庫県出身。大阪市立大卒業後、91年に東京地検に着任した。その後、大阪や神戸、金沢地検などを経て、13年7月、法務省人権擁護局総務課長に就任。15年10月、大阪地検特捜部長に就いている。

 金沢地検の次席検事に就任した直後の08年4月、朝日新聞のインタビューで、「モットーは現場主義」と熱く語る一方、自分自身を「思い詰めず、楽観的な性格」と分析。木村拓哉が検事として出演したドラマ「HERO」がお気に入りと打ち明けたから、意外とノホホンとしたタイプなのかもしれない。在阪ジャーナリストはこう言う。

「山本さんはフツーのオバちゃんですよ。さして大きな事件を手掛けたわけでもなく、特捜部長としての威厳や迫力もありませんしね。現場主義というよりは、お上に忠実な『役人タイプ』です。今回の一件についても、籠池氏が既に補助金を全額返還しているので、起訴猶予になる可能性もある。だからか、本人はあまりヤル気がなかったそうです」

 手掛けた事件は、無銭宿泊や示談金詐欺などと決して「重大」とは言えないものが目立つ。ただし、山本部長の捜査姿勢はイケイケなのか、07年12月に温泉旅館の売上金約145万円を着服したとして起訴した男性は、09年9月、金沢地裁で無罪判決が確定している。果たして、「国有地8億円ディスカウント」という「重大疑惑」も、積極捜査でいくのかどうか。

「本格的に捜査するなら、近畿財務局に手を突っ込む必要がある。そんな『政治案件』となると、東京地検特捜部とは違い、大阪地検特捜部は霞が関最高検察庁の“ご意向”を仰がなければならない。特捜部長の山本さんがヤル気でも、最終的には検察庁トップの判断になると思います」(司法ジャーナリスト)

 しかし、ウヤムヤな結末を迎えたら、国民の批判は特捜部に向かうことは間違いない。