今日はラフマニノフの『ヴォカリーズ』を聴いてみたい。
抒情と哀愁を湛えた名曲を数多く生み出したロシア出身の天才作曲家、セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフ。
ロシア語表記は、
Сергей Васильевич Рахманинов
1917年12月のロシア革命(十月革命)から逃れて故郷を後にし、欧州を経てアメリカに移住。そのまま二度とロシアの地を踏むことはなかった。
ラフマニノフは、若いころからチャイコフスキーを熱烈に崇拝していた。
そういえば、ラフマニノフの『ヴォカリーズ』は、先日紹介したチャイコフスキーの『感傷的なワルツ』に通じるものが、たしかにある。
●チャイコフスキーの『感傷的なワルツ』(Sentimental Waltz/Tchaikovsky)聴き比べ
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20170206
『ヴォカリーズVocalise』は、歌詞のない歌曲。
哀愁とロマンティックな叙情を湛えたメロディーは昔から人気があり、オリジナルの声楽のみならず、オーケストラ用に編曲されたもの、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、フルート版もあるようです。
甘美でせつなくて、でもすがすがしい旋律が魅力的です。
では、まずはオーケストラ版『ヴォカリーズ』をどうぞ。
●ラフマニノフ:ヴォカリーズ Rachmaninoff: Vocalise, Op.34 No.14
これ↓はキャスリーン・バトルによるヴォカリーズ。キャスリーン・バトルはニッカウヰスキーのCMで歌った「オンブラ・マイ・フ」で日本でも一躍有名になりました。
●Kathleen Battle - " Vocalise" Live!
ヴァイオリンのヴォカリーズもいいです。ハイフェッツ、最高。
●Heifetz plays Rachmaninoff Vocalise
ラフマニノフの波乱の生涯を描いた映画「ある愛の調べ」(2008年)がありました。
●ラフマニノフ ある愛の調べ 予告編