ケマル・ゲキチのコンサートから帰ってきたカミさんが、興奮気味に「すごかった」を連発する手放しの評価。いつも辛口批評なので、よほどすごかったのだろう。
ゲキチのことはよく知らなかったので、調べてみると、なるほど、かなりすごい。
世界有数の超絶技巧ピアニスト。世界中に熱烈ファンが多い。
ケマル・ゲキチ(Kemal Gekić)はクロアチア出身。1962年生まれだから、現在53歳か。
19歳のとき国際リストピアノコンクールで第2位に入賞。1985年のショパン国際ピアノコンクールに出場したときは、あまりに自由奔放で個性的な演奏のため、評価が分かれ最終選考に残ることはできなかった。しかし、この結果に聴衆が猛抗議したらしい。このとき収録された演奏CDは世界か国で記録的売り上げ。以降、演奏活動に専念。
1999年渡米中にユーゴスラビア紛争が勃発したため帰国できなくなり、苦悶の末にそのまま米国に活動の拠点を移す。現在はフロリダ州在住。フロリダ国際大学教授。武蔵野音楽大学の客員教授。
多くの演奏動画がYoutubeにあがっていますが、これ↓は必聴。
リストの難曲「ラ・カンパネラ」。髪型からして若い時の演奏か。
●KEMAL GEKIĆ plays La Campanella S.141 by Liszt
https://www.youtube.com/watch?v=DtS8Yrw12QQ