検証(79)雑誌Newton別冊にがっかり

仕事帰りにジュンク堂で「Newton」の地震特集が出ていたので買う。

「「次」にひかえるM9超巨大地震」などという思わせぶりなタイトル。

3.11大震災と巨大津波の発生メカニズムが特集されていたので興味深く読んでみたが、内容の薄さにガッカリした。

特に3.11本震の三連発連動地震についての解説がまったく欠如している。一つの地震が南北500キロにわたってひろがっていった、としか書かれていない。東大の古村孝志教授の説明に基づく記事。3.11が三つ子の地震だったという極めて重要なポイントにまったく触れられていないのはどうしてなのだろうか。

3.11の地震直後に気象庁が会見した「3連発地震」という自然界にはあり得ないメカニズムについての解説は一切ないし、この雑誌のすべての内容は「プレートテクトニクス理論」に基づくもの。1500円払って損した感じ。

3月13日の気象庁の3連発地震の記者会見の模様のYouTube画像は消されまくっているということだが、以下の画像が残っているので是非とも見てほしい。

この会見を行った気象庁の職員は、日本国民に対して3.11が自然地震ではないことを彼なりに精一杯訴えようとしていたのかも知れない。この人こそヒーロー。この画像は永久保存版。

http://www.youtube.com/watch?v=onPwJSZUGOA&feature=related
3.11人工地震、東北関東大地震、「3回の大きな地震が起きた」

【会見の内容】
 今回起きました東北地方太平洋沖地震について、その本震の規模を再解析いたしました結果8.8の規模を9.0と訂正いたします。
 今回の地震の破壊の様子をもう一度丁寧に点検してみますと、通常とは異なりまして複雑な形で3回大きな巨大な地震が連続して発生するというような起き方をしていることがわかりました。
 このことから、連続して複雑な形で3つ起こっていることを意識して、もう一度再解析を行ったところ、マグニチュードは9.0であるということがわかりましたので、本日8.8から9.0と訂正いたしました。
 このような複雑な形で地震が起こるということは極めて稀で、少なくとも我々にとっては初めてのことであります。

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気象庁のこの人は、3つの巨大な地震が連続して発生したといっている。そしてこのような地震気象庁始まって以来初めてであり、きわめて稀だ、とはっきり言っている。つまり、慎重なことばで、3.11の本震が自然の地震としてはあり得ないということをこの方は国民に訴えている。