久保田一竹

富士の裾野で一泊したあと、河口湖畔の久保田一竹(くぼた・いちく)美術館へ。




久保田一竹さん(1917〜2003年)は室町時代の染めの技法「辻が花」と呼ばれる染め物を現代に再現させた染色家。「辻が花」の染色技法は江戸時代初期には姿を消したが、久保田一竹がこれを再現した。一世を風靡した。

着物の染めの展示もすごかったが、個人的には美術館の建築と古代トンボ玉(ビーズ)のコレクションがよかった。

河口湖の湖畔の小高い山の中腹に、勾配を利用し、さらに富士からの湧き水の流れを誘導した幻想的な空間が印象的。久保田一竹は日本のガウディか。