2種類の快レバー装置

 ホモエレクトスやネアンデルタール人の技術的知能の秘密を解明したい。さらに現生人類の技術文明の起源についても、伊勢史郎やミズンの認知的流動説で解明できるのではないか。つまり、類人猿と直立猿人の決定的違い、さらにネアンデルタールと現生人類の決定的相違、この二つの謎を解明したい。
 快感レバーには2種類ある。一つは社会システムないし第三者の審級が押すレバー。もう一つは個体脳内の快感レバー装置。
 第一のレバーがネオテニー化した好奇心・遊びの活動であるとすれば、第二のレバーが個体の脳内に自前で準備したドーパミンの異常発生装置ないしドーパミン受容体異常である。特に、第二のレバーは、暗黙知(ポランニー)の作動を駆動し、特にモジュール横断的な、カップリング・相互浸透を伴う暗黙知の作動を駆動する。