10月7日に始まったイスラエルとハマスとのガザ戦争は、1か月たった今、長期化の様相が強くなっている。
当初、イスラエル軍(IDF)がガザ北部(ガザ市街)に地上軍を本格侵攻して短期の市街戦でハマスを掃討するシナリオが報道されていたが、現実はそうでなく、IDFは少しずつ戦線を強化している。
本格的・大々的な地上侵攻をすると、トンネル網などを作って入念に市街戦の準備をしてきたハマスの罠にはまり、IDFは多数の戦死者を出して泥沼にはまるのでやれない。ハマスは開戦直後、ガザ北部の百万人の市民を南部に大量避難させたが、これは「市街戦の戦場を用意する」策略であり罠だった。