ソエ爺の重たい掲示板に注目すべき記事があったので、再掲させていただきます。
大昔、ニューアカブームの頃に一世を風靡した哲学者ジャック・アタリの優生学思想がフランスのマクロンに影響を与えているとは・・・。驚きです。
現在のフランスの状況(革命前夜のような)が理解できます。
[3228]井上正康先生講演会について
投稿者:はぐらめい
投稿日:2021-08-15 04:16:05先にお知らせした井上正康先生講演会、今日は山形会場(14:00 山形ビッグウイング)、明日は米沢会場(13:30 米沢市民文化会館)ですが、先生のお身体の都合でzoomでの講演会になりました。先生の講演会の真骨頂である質疑応答の時間もたっぷりありますし、終了後、参加者同士が思いを語り合う交流会も予定通りです。資料集も用意しております。申し込みなしの参加も可能ですので、一日中雨になりそうですが、近隣の方ぜひお出かけください。
資料集の「あとがき」のつもりで書いた文、転載させていただきます。
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昭和22年生まれの私は、戦争の記憶がまだ生々しい時代に育ちました。アメリカによる占領政策がひたすら過去の日本を貶(おとし)めることにあったこともあり、戦時中のバカバカしさについて、耳にタコができるくらい聞かされたものでした。
祖父の死後、戦前の凛々(りり)しい祖父の写真を見て、どこか頼りなげだった私の知る祖父との落差に驚かされました。戦時中祖父は町内の役員として、先頭に立って金属供出に走り回りました。兵器製造に向ける金属不足を補うということで、各家庭のあらゆる金物類を供出させられることになったのです。大切な指輪を泣く泣く出した人もあったそうです。祖母は当時の祖父について、いささかの軽侮(けいぶ)をこめて語ったものでした。それに対して沈黙するだけの祖父でした。そんな祖父がある時、「あの戦争、敗けてよかった」と洩らしたことがありました。いちばん辛い思いをしていたのは、時代の圧力に抗しきれず”理不尽さ”に屈した祖父だったのです。そんな時代が今と重なります。これから何年か経って今の時代をふりかえり「バカげた時代」と思うようになる、そんな気がします。
どうしてこんなことになっているのかをずーっと考えてきました。そしてたどり着いたのが「優生学」という考え方でした。要するに、人間の都合に合わせて人口をコントロールしようとする考え方です。神も仏もない”人知過信”の行き着く果てをそこに見ます。アタリ未来予測.jpg
フランスの未来学者ジャック・アタリが、40年前のインタビューでこう言ったそうです。《 人口削減はまず高齢者から始めます。なぜなら、60~65歳を超えると、人々は生産性がない状態で長生きし、それは社会に多大なコストがかかることになるからです。/次に弱者、次に役に立たない人たち。彼らは数は増えるが、社会の役に立ちません。そして何よりも最終的には、愚か者が対象です。/これらのグループを対象とした安楽死をおこないます。安楽死というものは、すべての場合において、私たちの将来の社会において不可欠な選択肢でなければなりません。》(ジャック・アタリ『未来の人生』)これを読んで思わず身震いしました。アタリはマクロン仏大統領を担ぎ上げた中心人物です。そのフランスでは今「ワクチン・パスポート」の義務化が進められ、その一方で大規模な抗議活動が全土に広がっています。日本ではどうか。マスコミで一切問題にされることもないままに「予防接種法施行規則の一部改正案」が7月半ば国会を通過、7月26日から「海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書」の発行が始まって、ワクチン接種義務化への道筋がつけられています。実はこの法律については昨年12月、政治家と公務員はワクチン接種をしなくてもいい内容に改正されていることも、国民には全く知らされていません。
今何よりも大切なのは、外からのいいかげんな”知”に惑わされることなく、自分の”五感”に立ち返ることです。新型コロナで恐ろしいのは、病気そのものの恐ろしさではなくて、たまたまの陽性判断で「感染した」と騒がれることの方がずっと怖い、そんな縛(しば)りから早く自由になって、自分の感覚で考えてみることこそがひとりひとりに求められています。その一助になってくれることを切に願って作ったこの冊子です。ご活用ください。(令和3年8月13日 墓参りを終えて記す)