心臓がヘンよ!(本澤二郎の「日本の風景」)

安倍心臓はお盆休みのあとも無断欠勤でズル休みしているらしい。
あの温厚で我慢強い清和会の重鎮・福田康夫元首相の「安倍政治で、日本は破滅する」という強烈な心臓への批判の一撃で立ち直れなくなったのか?


いやいやそんな他人の意見をまともに聞き入れて落ち込むような感性の持ち主ではない?


起死回生の支持率アップのための作戦は、平壌訪問しかない?


以下、本澤二郎氏の「日本の風景」より。

●心臓がヘンよ!<本澤二郎の「日本の風景」(2712)

<誰も書かない仕事をしない内閣総理大臣
 このところ日本の総理大臣が、仕事をしていない。官邸にも公邸にも入らない。大好きなゴルフもしない。「心臓がヘンよ!体調が悪化しているのは確かだが、その因って来る原因は何か。原因はいくつもある。その複合によるものか」「官邸のヒムラーまでが、梶山静六墓所で両手を合わせている。神仏に祈念しても始まらないのに、どうかしてしまったのか」「官邸の内閣記者会が沈黙して報じない。何かが起きている」など憶測が広がっている。日本国民は何も知らない。ジャーナリストでさえも、気付こうとしていない。不思議な日本である。


<故郷で神社花火にアテられたのか>
 心臓は夏休みを明治を彩る山口県田布施に近い故郷で、後援会幹部の自宅を訪問するという、現役首相としては不思議な選挙運動をして、元気さを宣伝していた。8月15日以前は、神社花火大会にまで繰り出して、故郷で日頃の疲れを癒してきたのだが。
 次々と亡くなる支持者宅の弔問行脚は、他方で、心につかえるものだ。気心の知れた友人から、加計問題やらを問い詰められると、精神は激しく揺れるだろう。
 「野党は借りてきた猫のように静か。心配も不安もないが、それでも一時も心が休む暇がない」「メディアもNHK・読売は心配はない。しかし、支持者も事態の深刻さを分かってきている。どうしたものか」
 精神的苦痛によって、心臓の鼓動は激しくなる一方である。ストレスが充満している。官邸の動向に関心を抱く市民であれば、こうした様子が分かるだろう。


<清和会オーナー・福田康夫の一撃に倒れたのか>
 「安倍政治で、日本は破滅する」という強烈な批判が、遂に内部から飛び出した。清和会のオーナー・福田赳夫の後継者・康夫元首相である。
 「あの穏健な、何事にも辛抱する福田さんが、もっとも痛烈な言葉を吐いて、安倍を非難した。耐えて耐えてきたが、もう耐えられない。その挙句の、堪忍袋の緒が切れたものだ。これに安倍は衝撃を受け、黒幕の笹川に仲介の労を頼んだが、イカサマ野郎の小泉は飛んできたが、福田は蹴とばした。これが一番の衝撃ではないだろうか」
 清和会OBの指摘である。

 戦前の大日本帝国へと舵を切ってきた心臓だ。それまで、平和を喧伝してきた公明党創価学会まで動員して、特定秘密保護法から自衛隊参戦法、ついには世紀の悪法・共謀罪まで強行したことで、いかなる日本国民も、この悪法で拘束できる体制を構築、いよいよ安倍唯我独尊で、改憲に王手をかけた。
 それでいて、官邸は犯罪の巣である。悪行の限りを尽くしていたことも発覚した。隣国との関係は、すべてぶち壊してしまった心臓である。福田康夫の清和会理念と天地の開きがある。
 もうこらえきれない。そうして通信社との会見で、信条をぶちまけたのであろう。安倍・自公・日本会議を、福田は根底から「許されない」「日本をつぶす気か」と全身全霊を込めて怒りをぶちまけたものだ。
 筆者の分析である。「安倍晋三よ!すぐやめろ」だ。猫に鈴をつけたのは、福田康夫だった。清和会オーナー・福田赳夫座右の銘「信なくんば立たず」を後継者たる康夫が、心臓に突き刺したのだ。八岐大蛇の心臓に、正義の剣が突き刺さったものであろう。


<足元の清和会の怒りか>
 安倍の支持基盤は、町村派を継承した細田派であるが、90人の大派閥の存在感は、この間、全くない。名前だけの総裁派である。あってもなくてもいい軽い派閥でしかなかった。細田派会長の出番は、この5年間ゼロだ。

 「細田派の代表は、なんと稲田とかいう不可解千万な女である。もう一人が萩生田である。ふたりとも問題を起こす人物で、清和会を代表していない。派内で二人を弁護する議員はいない。少なくとも、安倍の選挙は絶対NOという議員ばかりだ。いまでも安倍を支持する議員は、稲田と萩生田の二人だけ」と清和会OBは打ち明ける。
 必死で安倍内閣の火中の栗を拾う人物は、いないというのである。


<持病薬の副作用か>
 安倍晋三の持病は、早くから知られていた。筆者は田中龍夫事務所のベテラン秘書から、心臓が父親のカバン持ちをしているころから聞いていた。米国での御乱交も有名だった。
 そもそも首相になっては困る人物だった。その点で、日本会議もスポンサーである三菱や三井住友の財閥も、間違いを犯してしまった。いわんや、そんな人物を宣伝するNHKや読売の責任も重大である。リーダーは修身斉家を貫徹、そうして治国平天下の人になるのだが、心臓はこれとは真逆の人間である。
 日本に米ニューヨーク・タイムズや英BBCテレビが存在していれば、安倍の天下などありえなかった。
 安倍にとって幸運な日本に違いないが、日本国憲法が定着していれば、存在を許されなかったろう。父親の晋太郎でさえも、生きていれば辞めさせたろう。
 持病の潰瘍性大腸炎の薬による副作用を心配する医学者が多いが、8月18日からの安倍日程の異常さは、23日まで続いている。本来であれば、人間ドック入りさせるべきだろう。岸信介の長女は、気付いていないのか。


<詩織さん事件・森友・加計事件の心労か>
 ここ数か月間、心臓を痛撃した原因は、いくつもあった。そのために議会で大嘘を連発する日々を過ごしてきた。一国のリーダーが、21世紀の情報化時代において、嘘と隠蔽・無責任でやり過ごそうと考える方が、もともとの間違いである。

 仲間だった日本会議メンバーの籠池夫妻を、保身のため犯罪者に仕立て上げて、いい子ぶって逃げ出そうとしたが、夫妻の決死の真相暴露によって、財務省国交省の官僚不正も露見してしまった。麻生も安倍も同罪である。
 さらに加計事件が発覚、特区による規制排除が、その実、日本会議の政商向けであることも判明した。いまや加計学園も解体寸前・東芝化へと突き進んでいる。

 「安倍と加計による、のの知り合いが始まっている」と事情通が連絡してきた。事件の発覚によって、内部告発が噴き出ている。新聞テレビに、内部情報がどんどんと持ち込まれているありさまである。
 「安倍も麻生も逃げ切ることは不可能である」と清和会OBは断言する。仲間割れは、自壊作用を裏付けている。

 都議選での自民大敗北の原因は、TBS強姦魔を救済するという、途方もない重大刑事犯罪を犯したことによる女性の怒りの決起によるものである。
 フィリピンのドゥテルテ大統領は、レイプ・覚せい剤・性奴隷犯の入れ墨やくざを、根絶していて、80%から84%の高支持率を確保している。駐日比大使の証言である。

 日本の安倍内閣は、強姦魔をチャラにしていた。勇気ある詩織さんが命がけで証言した。その勇気に感動した女性は多い。同時に、女性の敵となった安倍内閣に対して、全女性が怒りの投票をしたことによる。やくざに殺害された美人栄養士で、戦争遺児の「木更津レイプ殺人事件」を追及している筆者もまた、同様である。
 「安倍の解散反対」が、いまの自民党の空気である。


神社本庁統一教会生長の家の祈り?>
 かくして心臓は神仏に祈願する以外、手段は無くなってしまった。むろん、この世に神仏はいないが、人間の知恵で、弱い人間のために、神仏を創造した。

 心臓の神仏の第一は、神社参拝である。明治の国家神道、現在の神社本庁である。
 「戦前の侵略戦争では、兵士の全てが神社に行って、必勝祈願して多くが戦場に散った。悲劇のインパール作戦では、病死や自殺する兵士、兵士の肉を食べて生き延びるもの、そして誰も天皇陛下万歳を口にしなかった。母親の名前を叫んで死んでいったことが、NHKの報道でも判明した。神風という作り話を信じるものはいなかった」のだが。
 心臓の第二の信仰は、韓国の宗教者が作った統一教会である。そして周辺に付着している生長の家の狂信者の群れである。
 むろん、悪行の数々をチャラにする威力はない。万事休す、の状態だ。どうする心臓?


<神風は平壌から吹く>
 なんと神風は、朝鮮半島である。平壌から神風が吹いてくる!
 「拉致被害者を返したい。そのために平壌に訪問してほしい」とのメッセージだ。フィリピンでの日朝外相会談でも、示唆してきた。
 父親の洋平の政治信条と異なる河野外相は、それに飛びついて官邸に走ったのだが、官邸は留守だった。仕事をしない心臓は、富ヶ谷の自宅で無断欠勤、休んでいたので、仕方なく河野は、自宅に押しかけて、はやる胸の内を伝えて、心臓の動悸を鎮めることが出来たという。

 もちろん、めぐみさんは帰らない。「家族も知っているが、ほかにもいる。何人か引き連れて戻ることが出来れば、日本人のことだから、支持率があがる。上がれば改憲の夢も」と周辺は観測しているようだが。
 平壌行きのための体力回復に全力投球という見方もある?

2017年8月24日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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