[風雲急メモ]茂木健一郎氏の「鳩山由紀夫さん、ありがとうございました」

茂木健一郎さんのこの言葉にちょっと感動。

鳩山引退のニュースについてマスコミで良く言うひとはいない。でも、鳩山さんを批判する資格のある人は今の日本にいるのか?

民主党を創った鳩山さん。その民主党の軒を野田売国政治家たちに貸して母屋を乗っ取られてしまった。さぞ悔しいだろう。

鳩山さんが首相だったときに米国戦争屋から受けた脅迫はすごかった、と自分のブログでも以前語っていた。小沢さんも同様。

鳩山由紀夫元首相の激白
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20120702


それに比べて、野田は、彼ら外国勢力の脅迫と指示通りに操られていただけの確信犯的売国政治家にしかすぎないのではないか。


茂木健一郎氏の「鳩山由紀夫さん、ありがとうございました」
http://www.asyura2.com/12/senkyo139/msg/362.html
投稿者 wordblow 日時 2012 年 11 月 21 日 09:59:00: 0b5D99uguBdUI
たびたび茂木健一郎氏のツイッターまとめですが、なかなか示唆に富んだ一文でもあります。多くの良心的な人々に拡散する意図をもって引用させていただきます。

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(引用)
しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

連続ツイート第782回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日引退を表明された鳩山由紀夫さんへの感謝の念を込めて。

政治というものは、政策や意見の違いがあるものである。当然、論争の時は激突する。しかし、それが終われば、人間としての温かみに戻る。争った対立候補に祝福の電話をかけ、引退する政敵には感謝とねぎらいの言葉を伝える。これが、人間としての本道というべきものだろう。

鳩山由紀夫さん、あなたは、スタンフォード大学でPh.Dを取得した科学者です。「政治を科学する」というスローガンで、出馬されました。今思えば、なんと先見の明のある言葉だったことでしょう。政治が扱う、経済や福祉や外交などの諸条件を「科学する」必要は、ますます増しています

日本は長年の自由民主党による政権が続いていました。政権交代こそが民主主義の血肉。その意味では、一人前の民主主義の国とは言えなかった。2009年の総選挙。鳩山由紀夫さんは、民主党を率いて、戦後初めての本格的な政権交代を実現させました。その功績は、憲政史上に燦然と輝きます。

内閣総理大臣となった鳩山由紀夫さんは、沖縄の普天間基地の移転について、「最低でも県外」を目指したいと表明された。過大な負担を強いられてきた沖縄の人たちにとって、初めて自分たちの親身になってくれた首相と認識された。それが、鳩山由紀夫さん、あなたでした。

普天間基地を県外に移転するというヴィジョンは叶わなかった。しかし、鳩山由紀夫さんが、首相として、沖縄の負担を減じようと心から思って努力されたことを、沖縄の人たちは感謝していると聞いています。実際、鳩山さんが首相を辞められた後に沖縄入りした時は、批判よりも歓迎が多かった。

首相を辞められた後も、鳩山由紀夫さんは、人と人を「つなぐ」友愛の精神を貫かれました。たとえば、首相官邸前に、脱原発を求める人たちが集まっていた時、鳩山さんは官邸前から官邸内へと自ら歩いて「つなごう」とした。ノーベル平和賞を受けたEUの元となった「友愛」を実践された。

鳩山由紀夫さんは、元首相としての立場を活かし、外交の場でも活躍されました。核開発の疑惑が指摘され、欧米諸国から制裁を受けるイランを訪問し、平和的な対話の道を開かれようとした。映画監督キアロスタミを生み出した文化の国イランが、一方的な悪者であるはずはありません。

緊張が高まっている東アジアを巡っても、「東アジア共同体」の構想を述べられた。かつて、ヨーロッパでもドイツとフランスなどは本当に仲が悪かった。それがEUになっている。現代において、紛争を解決する手段としての「戦争」には意味がない。鳩山由紀夫さんのヴィジョンは人類史的です。

2009年のマニフェストによって政権の付託を受けた民主党がその道から外れようとした時、鳩山由紀夫さんは筋を通された。世間からは誤解されることもあったとは言え、鳩山さんは最後まで、プリンシプルを貫かれた。これからは、議員という立場を離れて日本と世界のためにご尽力下さい。

以上、連続ツイート第782回「鳩山由紀夫さん、ありがとうございました」でした。鳩山由紀夫さん、長い間、本当にお疲れ様でした。日本と世界のためにあなたが努力して下さったこと、決して忘れません。

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