領土問題は米国の意図的な仕掛けだった

最近の領土問題の本質を理解する上で、ブログ「途上の片隅にて」の記事が勉強になります。

尖閣問題、竹島問題、北方領土問題は、それぞれ日中紛争、日韓紛争、日露紛争の火種となっていますが、これらの火種は、実は戦後アメリカが巧妙に仕掛けたワナだったのですね。なるほど。

かつて英国も植民地から撤退するときにこの仕掛けを使っています。

 「しかし、これは国際政治の世界では常識なのです。英国などは植民地から撤退するときは、多くの場合、あとに紛争の火種をのこしていきます。かつての植民地が団結して反英国勢力になると困るからです。
 インドから撤退するときは、パキスタンとのあいだにカシミール紛争を残しましたし、アラブ首長国連邦から引きあげるときは、複数の首長国どうしがいがみあうように、飛び地の領土を作り、領土の境界をわざと複雑に設定しています。そもそもインド撤退にあたってパキスタンが分離独立となり、さらにその領土について東に飛び地(東パキスタン=現バングラデシュ)が作られたのも、私にはそうしたイギリスの伝統的な手法のひとつに思えます。」


米国も英国のまねをして、戦後処理の工作として意図的にこのワナを中国、韓国、ロシアとの間に仕掛けた。そして、定期的にこの仕掛けを作動させることによって漁夫の利を得る。


 「日本と周辺国の関係を見ても、ロシアとは北方領土、韓国とは竹島、中国とは尖閣諸島と、みごとなくらいどの国とも解決困難な問題がのこされていますが、これは偶然ではないのです。どんな国にも国境をめぐる対立や紛争はあります。しかし日本ほど、その解決に向けて政府が動けない国はありません。それは米国に意図的にしくまれている面があるからです。」


尖閣竹島北方領土問題はアメリカの意図的な仕掛け
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