川村真司のものづくりスピリット

テレビの何かの番組でチラッと見た川村真司さんの映像にビリビリッときた。

たしかこの↓映像。ストロボ付きカメラをたくさん並べてフラッシュを制御して映像を作り出す作品だった。

アナログとデジタルの思いがけない結合。


このandropというグループもすごいのだ。2009年に発足した謎のバンド。三男に「andropって知ってる?」と訊くと「知らない、何それ、新しいドロップ?」という。

やった−!

ミスチルを教えてくれた三男もandropはさすがに知らないぞ。中学生の間では人工地震の話は普通にするらしいけれど、ミスチルは中学ではまだあまりポピュラーではないらしい。ましてやandropを知る中学生は皆無だろう、えっへん。(←中学生に自慢してどうする)


androp「Bright Siren」(from 1st full album "relight" )
http://www.youtube.com/watch?v=hYgw7XRf5nc

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川村さんのコメント:
Bright Sirenを初めて聞いたとき、
暗闇の中で明滅するまばゆい光のイメージが目に浮かび、
「思い出にならぬように」という歌詞が心に残りました。
そこで「思い出に残す機械」であるカメラのストロボを使って、
光のアニメーションを作れないかと思い立ちました。
今作ではCGはいっさい使用せず、実際に250台のカメラを並べ、
そのストロボの光をプログラミングによって制御しています。

Director: 川村真司+清水幹太+長添雅嗣
カメラ協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

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川村真司さんのような仕事を何というのだろうか。これまで存在する職業カテゴリーにおさまらない新しい何か。

映像の魔術師・・と言ったらちょっと陳腐。

新種のクリエイター?

発想やアイデアを形や映像にする「ものづくり作家」・・おそらくこんなところか。


以下はYouTubeで再生回数150万回を超えた川村さんの有名な画像「日々の音色」。

●SOUR '日々の音色 (Hibi no neiro)'
http://www.youtube.com/watch?v=WfBlUQguvyw&feature=player_embedded

川村: まず、「日々の音色」の歌詞から、「バラバラの個性」「つながり」といったイメージがコンセプトとして浮かびました。それからバンドが日本にいて、僕ら制作チームはニューヨークにいたので直接撮影はできない。予算も限られているので、撮影機材もそんなにいいものは使えない。じゃあどうするかということで、ファンにウェブカムで撮った映像を送ってもらってつないだらどうだろうというコンセプトが浮かびました。僕らが日本と連絡をするときはスカイプだし、「今の人ってそういう形でつながっているよね」と。そして完成系とほぼ同じものを、制作チームだけで作って何度もテストしました。その映像を参加してくれるファンの人に送って、それを参考に踊ってもらいました。映像をいじっているように思われるかもしれませんが、なるべくタイム・ストレッチなど編集のギミックを使っていないことにこだわりました。それがこのビデオの手作りな質感と完成度を生んでいるのだと思います。


androp 「Colorful」 Music Video
http://www.youtube.com/watch?v=z-He7VYqTuU&feature=related


androp 「Roots」 Music Video
http://www.youtube.com/watch?v=R7ivUQpN-cw&feature=related


以下のサイトで川村真司のインタビューが掲載されている。
http://www.shift.jp.org/ja/archives/2009/11/masashi_kawamura.html