人工地震説の検証(26)

検証25にひきつづき、福島第1原発3号機の爆発について。(←ちょっとしつこいなあ。そろそろ話題変えてほしいわ)

京都大学の小出先生は3号機爆発についてどのような見解を持っておられるのか知りたくて検索したところ、次↓のようなラジオでの見解が見つかった。
http://www.youtube.com/watch?v=QfMsauUspfI&feature=share

これは音声のみですがとても興味深い。

このラジオインタビューで小出裕幸助教は次のような趣旨のことを言っている。

原子核工学の常識からはちょっと信じられないけれども、3号機で水素爆発によって誘発された核暴走が起こったとしか考えられない。
●このことは、高崎の包括的核実験禁止条約(CTBT)観測所で観測されたデータからも裏付けられる。(もしCTBTのデータが正しいとすればという条件付き)

小出先生は「核爆発」ではなく「核暴走」という言葉を使われており、とても慎重に発言されている。

【疑問点】
再臨界→核暴走(核爆発)が起こったとすれば、1999年の東海村JOCの臨界事故のときにも核暴走があり得たということか。
●3号機はMOX燃料を使ってるので、核暴走の結果あのようなすごい爆発が起こったとすれば、今頃プルトニウムが拡散して関東在住の人間は死滅しているのではないか。私はまだ生きている。
●プールの使用済み燃料は臨界しにくくなっている筈なので再臨界しにくいのでは?むしろ原子炉内で再臨界して、溶け落ちた燃料が水に触れて「水蒸気爆発」したと考えられないか?
原発で使われている燃料程度の濃縮レベル(3%〜5%)ではとても「核爆発」させることは、そもそも不可能ではないか。核爆発のためには、80%以上の濃縮が最低条件ではないか?
 →この疑問は、核爆発が3号機で起こったとするアーニー・ガンダーソン氏の説(検証25)においても同様。


小出先生は3号機がテロ活動によって爆破された可能性については想定していないようなので、上記のような見解にならざるを得なかったのでしょうね。(たとえ思っていても絶対口に出せない。)

小出(こいで)いいのか?(←おやじギャグ。失礼)


ちなみに小出先生は、放射線医学が専門ではないのに、放射線の身体への影響についてはガチガチの直線説派です。また、これまでの発言によれば、40年来の反原発派であり、閾値派を原発推進派と考えられているようです。