うさぎの年賀状

今年の年賀状は久々に版画を彫ることに決定。

中沢新一の「野ウサギの走り」という本に言及されている彫刻家のバリー・フラナガンの「飛び跳ねる野ウサギ(The Leaping Hare)」からモチーフをいただいた。多謝。

野ウサギはいつも跳ねている。彼らはいつだって人間のモラルや価値の裏をかきながらこちら側の世界からぴょんぴょん跳ねながら離脱し、かといって向こう側にいってしまうこともない。野ウサギは二つの世界を同時に生きることのできるほとんど唯一の動物だ。こっちにいたと思ったら、つぎの瞬間にはもう別のところにとびうつっている。野ウサギを捕獲することは超むずかしい。想像力のなかでいつもとびはねている野ウサギのイメージ。