4月1日、イスラエル軍が、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館(の別館)を、戦闘機からのミサイル発射で破壊した。建物内で会議をしていたイラン軍(国軍より強い革命防衛隊)の最高幹部の一人、ムハンマド・ザヘディ(Mohammad Reza Zahedi)と、その部下たちが殺された。
(Multiple IRGC Generals Reported Killed In Israeli Attack On Iranian Embassy In Syria)ザヘディは、シリアとレバノンに展開する民兵団ヒズボラに武器弾薬を供給する担当だった。ヒズボラはイランの多数派と同じシーア派イスラム教徒だ。イランは、ヒズボラに武器を供給してシリアの米傀儡勢力(ISアルカイダ)やイスラエルを攻撃させ、シリアのアサド政権を助けてきた。
イスラエルとヒズボラは昔から断続的に戦闘してきたが、昨年10月のガザ開戦後、南のガザで忙殺されているイスラエルを、ヒズボラが北から攻撃する形で戦闘が激しくなっている。
(Killing of IRGC commander in Syria ‘clear escalation’ in tacit Israel-Iran war)大使館は国際法上、戦争相手国のものであっても攻撃してはならないことになっている(戦争を終わらせる手段として外交を残しておかねばならないので)。イスラエルは、それを無視してシリアのイラン大使館を攻撃した。
イスラエルは「あの建物は革命防衛隊が使っていた軍事施設であり、外交施設でないから攻撃は合法だ」と言っているが、親イスラエルなはずのロシアからも今回は批判されている。
(Israeli Attack on Iran’s Consulate in Syria: What Consequences Could Lie on the Horizon?)大使館への意図的な空爆は好戦的なイスラエルにとっても前代未聞な行為だ(と喧伝されている)。今回の攻撃は、イスラエルからイランに対する強い警告であると同時に、ガザ戦争の目的(ガザ市民をエジプトに追い出してガザを抹消すること)をなかなか達成できず危機に瀕しているイスラエルの焦りの発露だ(とされている)。
(Israeli Airstrike Hits Iranian Consulate Building in Damascus, High-Level Iranian General Reported Killed)
(Is Israel's plan to draw the US into a war with Iran?)攻撃されたイランは激怒しており、イスラエル本土を報復攻撃するかもしれないと言われている。イスラエルは、本土を攻撃してきたら全面戦争になるぞとイランに脅し返している。イランが、イスラエルだけでなく中東の駐留米軍も標的にして、米国も巻き込んだ中東大戦争になるとか。
中東の軍事緊張が一気に高まり、原油や金地金、穀物などの資源類(コモディティ)の相場が高騰している。もう一段、緊張が高まったら、1970年代のような石油危機になるとも喧伝されている。
ここ数日、🇸🇾ダマスカスの🇮🇷イラン領事館に対する🇮🇱イスラエルのミサイル攻撃に対抗してイランがイスラエルを攻撃した場合に何が起こるかについて様々な記事を読んできた。… pic.twitter.com/jA3SZeJ7HA
— morpheus🪖Reloaded⚔️地滑り的勝利への覚醒🏆 (@Reloaded7701) 2024年4月11日
チャンネル14によると、イスラエル情報機関による最新の評価では、イランの報復攻撃は数日のうちに発生し、第一段階ではイラン、イラク、イエメンの部隊から数十発のミサイルが発射されるだろうと示唆されているが、ヒズボラやその他のイラン支援グループの参加はまだ不明である。…
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2024年4月11日
Israeli Foreign Minister: We do not want war with Iran
— Dr. Shintaro Sawayama (@sawayama0410) 2024年4月11日
結局、これって、イスラエルがイランに対して「降伏した」ってことです。https://t.co/WeDbT6s3If
速報:
— Dr. Shintaro Sawayama (@sawayama0410) 2024年4月11日
英国外相はイラン外相に電話し、イランにイスラエルを攻撃しないよう要請した。
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つまり、イギリスも降伏しました。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は「私はイランにイスラエルを攻撃しないよう警告した」と述べた。
— Dr. Shintaro Sawayama (@sawayama0410) 2024年4月11日
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フランスも降伏しました。
ヒズボラ相手に負けたイスラエルがなんで今回
— Dr. Shintaro Sawayama (@sawayama0410) 2024年4月12日
イランに喧嘩売ったのか?と考えると
イラン領事館を攻撃している時点でネタニヤフは正気を失っているわけです。
ネタニヤフ、ICJ判決で罰せられる側だから正気を失ってると思います。