やわらかい人

最近、弊ブログが手抜きのためツイッター化している。手抜きのついでにおもしろい話を茂木健一郎さんのブログから拝借。

(以下引用)
子ども 「先生、なぜ勉強しなければならないのですか?」
先生 「うん、いい質問だね。君は、どうしてだと思う?」
子ども 「いい学校に入るためかなあ。ママはそう言っています(笑)」
先生 「なぜ、いい学校に入る必要がある?」
子ども 「そうすると、良い仕事に就けるから? ママはそう言っています(笑)」
先生 「うん、そうだねえ。それも一つの考え方だね。君のママは、きっと、君のことをよく考えてくれているのだと思う。親の言うことは、とりあえずは素直に聞くものだよ。」
子ども 「それじゃあ、先生も、ママと同じ考えなの?」
先生 「うーん。ちょっと違うかな。」
子ども 「それでは、先生は、何のために勉強すると考えているのですか?」
先生 「それはね、やわらかくなるためだと思う。」
子ども 「やわらかく?」
先生 「やわらかい人になるために、勉強するんだと思う。」
子ども 「それって、どういうことですか?」
先生 「そうだよね。不思議に思うよね。普通は、君みたいに、小さな子どもでいる時が、いちばんやわらかいと思う。そうして、勉強して色々な知識を詰め込むと、だんだん硬い人になってしまう。そう思うかもしれないけれども、実は、勉強をすればするほど、やわらなくなる方法があるのです。名付けて、忍法、ふにゃふにゃの術。エヘン。」
子ども(目を輝かせて) 「へーえ!」
先生 「君も、たくさん勉強して、ふにゃふにゃになる方法を知りたいだろう。」
子ども 「知りた〜い!」
先生 「そうだねえ。その前に、なぜ、勉強するとやわらかくなることができるのか、そのことについて、ちょっと考えてみようか。」
子ども 「うん。」
先生 「ちょっと待った! そう簡単に、先生に答えを聞いてはいけないよ。まずは、君が、どうしてなのか考えてみて下さい!」
子ども 「えーっ!」
先生 「それはそうさ。とにかく、ちゃんと考えないと、勉強してもふにゃふにゃになれないゾ!」
子ども 「ちぇっ、わかりました。どうして、勉強すると、ふにゃふにゃにやわらかくなるのか、かあ。」
(引用終わり)

確かに、勉強や学問をしていて、柔らかく柔軟かつしなやかになっていく人と、逆に硬く硬くなっていく人の2種類があるように思う。この先生のいうように、本当の勉強は柔らかくなるためにやるものじゃ。老子がいうように、柔らかくふにゃふにゃに、最後は水のように変幻自在になること。