この岩崎夏海さんの本は、ボクのようなドラッカー初心者には文句なしに面白いしためになる。ドラッカーの浩瀚なテキストを読んでみたくなる。
ぼんくら高校野球部のマネージャーになった女の子が、勘違いでドラッカーの「マネジメント」という経営学の古典を読みはじめて、これを野球部に活用していく、というおもしろい設定。
この女子マネージャーによって、野球部員やその周囲がめざましく変化していく。そして、とうとう甲子園に出場。
一気に読ませて、しかも経営学の基本、ドラッカー経営学のエッセンス、香りを堪能することができた。
マーケッティングとイノベーション。その本質は何か。すべての「組織」という名の社会システムに必要な重要ポイント。これをオートポイエーシス論の立場から読み替えるとどうなるか。
ところで、ドラッカーはたしかハンガリーのブダペスト出身の学者ではなかったか。栗本慎一郎の「ブダペスト物語」か何かに、ドラッカーとボクが大好きな科学哲学者マイケル・ポランニーとのつながりについて書かれていたはずだ。後で調べてみよう。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 作者: 岩崎夏海
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/12/04
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- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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