岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがピーター・ドラッカーの「マネジメント」を読んだら」


この岩崎夏海さんの本は、ボクのようなドラッカー初心者には文句なしに面白いしためになる。ドラッカー浩瀚なテキストを読んでみたくなる。

ぼんくら高校野球部のマネージャーになった女の子が、勘違いでドラッカーの「マネジメント」という経営学の古典を読みはじめて、これを野球部に活用していく、というおもしろい設定。

この女子マネージャーによって、野球部員やその周囲がめざましく変化していく。そして、とうとう甲子園に出場。

一気に読ませて、しかも経営学の基本、ドラッカー経営学のエッセンス、香りを堪能することができた。

マーケッティングとイノベーション。その本質は何か。すべての「組織」という名の社会システムに必要な重要ポイント。これをオートポイエーシス論の立場から読み替えるとどうなるか。

ところで、ドラッカーはたしかハンガリーブダペスト出身の学者ではなかったか。栗本慎一郎の「ブダペスト物語」か何かに、ドラッカーとボクが大好きな科学哲学者マイケル・ポランニーとのつながりについて書かれていたはずだ。後で調べてみよう。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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