早朝のNHKラジオ深夜便「こころの時代」はバレリーナ森下洋子さん。もう60歳くらいですが、毎日5時間から6時間の練習を継続している。身長150センチ、体重38キロ。この華奢な体が強靱さの秘密か。
 広島出身。病弱で医者にすすめられて3歳のころからバレーを始める。
 ぼくがこのインタビューで一番感動したのは、森下さんの祖母の話。
 祖母は原爆により半身を被爆した。一時はお坊さんがお経をあげたという。でも生き延びた。その祖母に森下さんは育てられた。
 祖母は不自由な体について一切不満をいうことはなく、明るい生涯を送った。「こんな体にされて・・・」などという不満は一切口にしたことがなかったとのこと。72歳でなくなった。森下さんのエネルギーと明るい活力の根源にはこの祖母がいる。いい話だ。