三木清

 行きの電車にて三木清を再読。技術は単なる手段ではないこと。技術は科学の応用ではないこと。技術は本源的に社会的なものであること。技術とは新しい行為の形の発明であること。三木は技術の本質をとらえている。これらのことをこの時代に言い切ったこと自体すごいことではないか。
 本能と技術との本質的な差異について三木清は説明する。
 たとえば、蜘蛛の巣の見事な構造。蜂の巣の六角形。ビーバ−のダム。動物の技術もどきと人間の技術はどこが違うか。本質的な違いはあるか。