快感進化論(つづき)

 快感進化論のつづき。暗黙知の駆動源は外部にある、という仮説について。そうであれば、駆動源/ドライヴィング・フォース・メカニズムは脳の内部と社会システムの両方にあるということか。これは、まず社会システムが成立し、ヴィゴツキーのいう外言の状態から内言(道具性)が分化したという私の仮説とどう整合するのか。個体発生における外言状態(社会システム)から内言(心的システム)への劇的転換(A−10神経の無随神経化)がどのようにして生じたか。3万年にスイッチが入ったのはなぜか。10万年前から3万年の間の7万年間はいったいどのような状態だったのか。ホロビンのように分裂病の遺伝子が発症したからか。あるいは伊勢の言うように、同一種の内部での選択圧がスイッチをいれたのか。