アングロサクソンを自滅させるコロナ危機 (田中宇)

これは、早い段階から大失敗が予測されていた2003年のイラク戦争など、911以降のテロ戦争でも同様だった。米国がテロ戦争を本格的にやるほど、米国の覇権が自滅していくと最初からわかっていたのに、米国はどんどんその道を進み、案の定、自滅している。コロナは、テロ戦争の失敗が確定した後に覇権自滅策の第2弾として起きている。テロ戦争のときも今回のコロナ危機でも、私が「これは米国が覇権を自滅させるとともに中国などを台頭させ、世界を多極型に転換するための策でないか」と書くと、多くの人が「米国が自滅したがるわけがない。妄想だ」と一蹴したが、現実の世界では、米国の覇権がどんどん低下し、中国などが台頭して世界が多極型に転換している。私は、自分の見方が間違っていると思えない状態になっている。 (911とコロナは似ている)

tanakanews.com