ダリウス・ミヨー(Darius Milhaud, 1892年9月4日〜1974年6月22日)
今夜は、ブラジルテイストたっぷりのミヨー作曲「スカラムーシュ」を聴いてみたい。
ミヨーは、南フランス、エクス=アン=プロヴァンスに生まれ。
生まれつきの小児麻痺で車椅子を使う場合が多かった。
パリ音楽院での修業時代は、ヴァイオリンや作曲、指揮を学ぶ中、ドビュッシーやラヴェルに傾倒。
音楽院時代の友人に詩人のポール・クローデルがいた。
外交官でもあったクローデルがブラジル大使へ赴任する際、ミヨーは外交官秘書として随行した。
そこでブラジルの民族音楽に衝撃を受ける。
そこでブラジルテイストが横溢する「スカラムーシュ」が誕生した。
ミヨーの「スカラムーシュ」には、様々なブラジル民族音楽のリズムが織り込まれています。
たとえば、バイアォンというブラジル独特のリズム。
●Consuelo de Paula コンスエロ・ヂ・パウラ /ガンザのリズム (CD:「サンバ、セレナード、バイアォン」7曲目
ミヨーは、ブラジルのパンデイロという打楽器の紡ぎ出す独特のリズム(カポエイラ)にゾッコン魅せられたようです。
●パンデイロ:カポエイラのリズム
ところで、パンデイロという打楽器はこんな↓感じです。この先生に習いたくなりますね。
●仙道さおりが解説するパンデイロ
有名なパンデイロ演奏家Marcos Suzanoのステージもすごいものがあります。
●Pandeiro Repique Duo + Marcos Suzano - Série PRD SHOW- (CERCADIM DO RITMO)
パンデイロが合奏すると、こんな↓感じです。すごいです。
●TRANS(E)TAMBOURINS CARLO RIZZO PAUL MINDY RAVI PRASAD ADEL SHAMS EL DIN
前置きが長くなりましたm(__)m
それでは、2台のピアノのための組曲「スカラムーシュ」をどうぞ。
まず、マルタ・アルゲリッチとクリスチナ・マートンの連弾による全曲。一度聴くと耳について離れなくなる第3楽章に注目。身も心も浮足立ってきますです。6:50あたりから第3楽章。
●Martha Argerich & Cristina Marton playing Milhaud Scaramouche at Tonhalle Zürich
スカラムーシュといえば外せないラベック姉妹による第3楽章(Brazileira)。
●Scaramouche: Brazileira, Darius Milhaud