先日、工務店さんのご厚意により、土壁の土塗り体験をさせていただきました。
今やほとんど絶滅状態の伝統的な土壁の土塗り体験をさせていただけるということで、設計家のT女史、カミさん、大学で建築を勉強している三男坊が参加しました。(私は仕事が混んでいて参加できず。)
1階の一部の部屋の壁塗りを体験させていただいたのですが、5名ほどの土壁職人(左官屋さん)の土塗り作業は神業的に速かったとのこと。
ところで、伝統的土壁工法はこの工務店のウリでもある。
土壁は湿度を調節する調湿性能と蓄熱性能にすぐれていますが、最近の研究によれば、土が持っている粘りによって耐震強度を高めることも分かってきている。
人工的なエネルギーを使わないで、室内を快適な空間にしてくれる土壁は、日本の風土に合致したすぐれた適正技術ではないだろうか。
しかも、素材は土なので耐久性抜群。
土壁は理想的な工法ではないだろうか。
しかし、土壁には弱点もある。
それは、断熱性能と気密性能がいまいち、ということ。
この弱点を補うために、この工務店では、土壁に高断熱工法を組み合わせているのです。
この組み合わせによって、夏は室内の湿気をとって涼しくし、冬は蓄熱効果によって暖かく気密と断熱にすぐれた住宅が実現する。
【参照】
幣ブログの過去記事:
●土壁の魅力
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20160720●シラス壁(ソトン壁)
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20160620
NHK「サキどり」でも紹介されていた京都の豊田保之建築設計事務所のサイト。土壁の魅力満載。