小保方さんはヴァカンティ教授グループに合流か?

teabreakさんのブログが更新されていました。

週刊文春の記事によると、小保方さんの所在がわからなくなっているらしい。

ヴァカンティ教授のグループに合流している可能性があるのではないか。


前回の記事に書いたように、STAP細胞に関する基本特許出願は、共同出願人だった理研東京女子医大が持ち分を放棄した結果、ハーバード(ブリガムウィメンズ病院)単独の特許出願になってしまいました。(なぜに日本は国益に反するこんな馬鹿なことをしてしまったのか!)

ということは、もしSTAP現象の存在が再確認されて本件特許出願も無事特許になれば、STAP細胞技術は米国のハーバードが独占することになります。

小保方さんはヴァカンティ教授グループとともにSTAP細胞技術の研究を再開するのでしょうか?

それはそれで良いことです。人類にとって。

もし再現実験がうまくいけば、STAP細胞技術はアメリカが独占することになりますが・・・。

理不尽で異常なバッシングで心を痛めている小保方さんには、是非とも、元気を取り戻していただき、研究に邁進し、名誉を回復していただきたい。

それが、亡くなった笹井さんの魂に報いる唯一の道。

●小保方氏は今どうしているか?―週刊文春記事に触発されての「憶測」です
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16565999.html

 少々、前回から間が空いてしまいました。

 ちょっと今回は、週刊誌記事からの連想での憶測記事になってしまいますが、あらかじめお断りしておきます。


 今週出た週刊文春(6月11日号)に、小保方さんが行方不明、という記事が出ています。主な内容は、

 ・60万円の返還請求に対しては、梨のつぶて。理研は小保方氏とはまったく連絡がとれていない。 三木弁護士でさえ、音信不通となっているようだ(理研関係者)。
 ・三の宮のマンションの郵便受けは、2月は郵便物であふれかえっていたが、5月下旬に訪れたら空っぽとなっている。松戸の実家にもいない。
 ・「バカンティ教授のもとに走ったのではないか」(理研関係者)。理研内では、海外逃亡説が有力視されている。
 ・「60万円もとりっぱぐれては示しがつかない。かといってたかだか60万円のために民事訴訟を起こすのも・・・」(同)。
 ・理研広報部「60万円が返還されていないのは事実です。弁護士と対応を相談しています。」

 とのことです。

 常識的に考えて、バカンティ教授のもとに合流したであろうことは、容易に想像できます。推測の背景としては、

 (1) 特許出願の審査が継続中なので、それへの対応が必須であること。
 (2) バカンティ教授が、1年間の研究?休職に入ったのが、昨年の9月1日からであり、次の同教授の話から、小保方氏の協力は早急に必要だったと思われること。
 「私の将来の目標を達成し、試みの方向性を変え、最も楽しい事をする時間のために1年間の休暇を取るつもりだ」
「I plan to take a one-year sabbatical to contemplate my future goals,redirect my efforts and spend time doing some of the things that I enjoy most.」
 (3) 米国側の研究不正調査への対応をするためにも、米国でバカンティ教授らと合流しているとみるのが自然であること。
 (4) 早稲田大の博士号維持のためにも、もうそろそろ始動していないといけないと思われること。


  以前の記事で書きましたが、小保方氏は、理研の桂調査委員会調査が始まる前に、かなり冷静に? 試料の帰属を整理分類しています。理研の桂調査委は、理研の帰属とされたわずかな?材料だけを以て調査をしたということです。


 ○時限爆弾を抱えた理研―ハーバードに帰属したキメラマウスの分析結果は如何に??
  http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16355837.html
 ○理研に「残存試料の帰属一覧」「分析計画」「胎盤の分析者・各見解」の情報公開を求む
  http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16357045.html


 キメラマウスのホルマリン漬け、胎盤の切片、小保方氏の客員研究員時代の研究ノートなど、中核的試料は、ハーバード側の帰属になっていると思われます。


 一連のSTAP細胞の実験は、ハーバード大からのオファーによる理研との共同研究の時期に、小保方氏が客員研究員の立場で行ったものです。昨年4月の小保方氏の会見の際にも、知財の関係があって、自分だけの判断では開示できない旨を述べていたのも、そういう背景があると思われます。

 小保方氏が実験ノートを提出しないことについて、マスコミや一般の受け止め方は、実際にろくな実験をやっていないから出せないのだろう、というものでしょうが、そう単純な話ではないでしょう。
 一連のSTAP細胞の実験の段階では、小保方氏は、あくまでハーバードから、理研との共同研究のために派遣されてきた客員研究員でしたから、その研究成果、過程の記録、残存試料等の扱いは、ハーバード側の判断に全面的に委ねられていると見るべきです。ハーバードとしても、まだ公知にできない部分があるから、開示しないということでしょうし、共同研究である以上、その契約では、守秘義務が多々課せられているはずですから、理研も知っていても開示できないし、小保方氏に開示しろといっても、小保方氏も自らの判断ではできないという構図かと思います。
 
 早稲田大の詳細な調査の中で、早稲田の調査委は、米国のハーバードまで調査に出向き、小保方氏の供述に即した実験ノート、電子データの存在や研究室員からの証言を得て、小保方氏の実験の実在性を認定しています。

 下記記事の下のほうをご覧ください。ハーバードとして開示できない部分は、黒塗りにしています。
  http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/15681604.html

 ですから、STAP細胞に関する実験についても、小保方氏担当部分については、それなりの内容の実験ノートが存在する一方で、開示できない要素が少なからず存在するがために開示されていない、と考えたほうが自然に思えます。特許が絡んできていますから、なおのこと、開示には慎重になるでしょう。


 不正調査が行われている中で、実験ノート等を開示しないというのは不利に働きますが、ああいう非合理的な小保方バッシングの嵐の中では、提出してもどれだけの意味があるのかわかりませんし、穿った見方をすれば、あの騒動を奇貨として、米国側がSTAP研究の成果の独占を図るために、小保方氏には開示をさせずに(共同研究の部分の扱いについては、小保方氏はハーバードの指揮命令下にあったということでしょう)、今後に備えた・・・と見ることもできると思います。

 コメント欄でのご指摘にもあるように、世界各国で特許出願を維持し、審査ー補正の対応としていると、弁理士費用が大きく膨らんでしまいます。その特許出願が継続されているのだとすれば、それなりの裏付けがあるのではないかという気がします。

 ともかく、ハーバードと小保方氏の手元には、その帰属となった、中核となる実験ノート、残存試料がありますから、それをもとにして、米国側の不正調査、特許出願、今後の研究に最大限活かしていく、そのために、バカンティ教授のチームや小保方氏が共同でどこかで活発に活動している・・・というのが、希望的観測だけではなく、実際に進んでいる状況のような気がします。
 小保方氏にとってみれば、それらの作業を成功に導くのが、もっとも有効で手っ取り早い名誉回復策だと踏んでいるのでしょう。

 今回のSTAP細胞をめぐる問題は、小保方氏が共同研究の時期に、客員研究員の身分(=ハーバードの指示の下にある)で実験に成功した一方で、発表したときには、理研に属する研究員になっていたということが、事態を複雑にしているように感じます。
 本来は、ハーバード側の調査も踏まえて、それらを総合的に勘案して、研究不正の有無を判断するということが適当だったのではないか、と思いますが、それでは、ずっと宙ぶらりんの状態が続いてしまいますので、理研としては、政治的に耐えられないがために、あれほど調査すべきとされていたキメラマウスや胎盤の切片などの残存試料を調べることなしに、さっさとSTAP幹細胞の遺伝子データの分析だけで、結論を出してしまったということでしょう。そして、コンプライアンスの再確認のお墨付きを得て、悲願だった特定研究開発法人の法律成立と指定の環境を整備したという流れだったと思います。
 理研にとっては、見込みが不透明なSTAP細胞よりは、特定研究開発法人の指定のほうが、優先度合いはずっと高いということなのでしょう。3月までに公表すると言っていた再現実験、検証実験結果の詳細等も、いまだに公表されていないのは、法案の状況がまだ見込みが立っていないからだと思われます。

 そのうち、何か動きが見えてくるでしょうから、それを待ちたいと思います。

 ※ しかし、それにしても、米国側の研究不正調査について、着手したこと自体公表されていないなんてことがありうるのでしょうか? 秘密裏に行われるものだ、というご指摘が以前ありましたが、過去の実例で、不正調査プロセスについて教えていただきたいところです。
 ※ 60万円の返還請求に応じられていないことについて理研は苦慮しているとのことですが、もともと、返還は義務ではない、との留保もたしかつけていたと思いますから、なおのこと苦慮することでしょう。小保方氏の無言のプロテストとみるべきでしょう。