クリミアと沖縄



鳩山さんが最近いい動きをしている。

クリミアと沖縄をつなぐ点と線。

背後に地政学的変化がある。


今や沖縄は、米戦争屋ネオコンのしがらみから離脱するときです。


「ryuubufanのジオログ」さんの秀逸記事がこれを的確に切り出している。


●翁長の決意と鳩山の決意
http://blogs.yahoo.co.jp/ryuubufan/67887567.html
翁長の会見を見たが、翁長政権は真っ向勝負を決めたようだ。慎重な言い回しの中にも腹は固まったとかの表現も出てきて、アー決めたなと感じさせた。傀儡仲井眞の決定を取り消す方向に舵を切った。温厚な印象の翁長は中々決然オーラが出て来ないのだが、会見で翁長の周りを固めた副知事らの方にそれが見て取れた。これは翁長政権としてやると決めたなと思えた。

これに対して偽日本人政権の方は抗告訴訟で対抗するとしている。常識的に考えれば政権の意を受けた不正裁判となる。今回の翁長政権の決意は当然ながら沖縄独立への志向を内包していると思われる。本来沖縄と日本は民族的文化的に姉妹関係にある。日本の良さというものは世界的に評価があるが、その良さの純粋形が沖縄であり、沖縄に対して安倍らのやっている事は全く非日本人的である。やはりあの連中は偽日本人なんだなと思えて来る。

2月20日、翁長を激励する為に鳩山が沖縄政府(県庁)を訪れた。翁長は辺野古阻止の為に不退転の決意を表明したそうである。その鳩山は3月10日クリミアを訪問した。そしてクリミアのロシア編入を問う選挙の正当性を確認した。この選挙は国際法的にもウクライナ憲法にも合致したものと鳩山は言った。ウクライナにクーデター政権が生じた場合に、恐らく国の一部が民族的独立を志向する事は国連憲章に則っているのだろう。非常事態、緊急事態には何某かの逃避行動が保障されていなくてはならない。そうでなければ違法なクーデター政権の全土的蹂躙行為を認めてしまう事になる。鳩山は実際の経緯を現地で確認し、完全に合法的編入であったと結論付けた。何より住民が幸せを感じている様子が、行動の正しさを証明していた。

何故鳩山がクリミアへ行ったのか。間違いなく大きな背景がある筈である。翁長鳩山会談は非公開だった。握手している写真も出ていない。非公開の中で一体何が話し合われたのか。鳩山は予定されているクリミア訪問についても話しただろう。鳩山は翁長に世界大の観点でのアドバイスを送った思われる。世界の地政学的バランスが大きく変わってきている。今や中露連合が軍事的にも経済的にも政治的にも米を凌駕しつつある。クリミアのウクライナからの独立、そしてロシア編入と言う流れは沖縄にも通じる。

今回の翁長政権の決意の背景に鳩山の動きが見える。ちっちゃな沖縄が独りで巨大な日米ブラック同盟に立ち向かうという構図ではなく、中露連合から吹いてくる順風を背に受けて立ち上がるという構図が見て取れる。ロシアマスコミも翁長政権の動きに注目している。沖縄がブラック日本の末端としてではなく、中露連合と米の覇権争いのホットスポットとして浮上して来た。辺野古に巨大な米の新海軍基地ができる事は、アジア地域の平和と安定に逆行する事は明白である。以前であれば日本の国内問題として静観していた中露も、沖縄が独立志向を持って反米行動を取り出せば黙っていられなくなる。中国沿岸から目と鼻の先に米の新海軍基地が建設されるなどおかし過ぎる。沖縄の声には中露が反応し易い地政学的変化が生じている。翁長は鳩山からこういう話を聞いていたのではないかと思われる。

最早沖縄問題は中央政府対沖縄という文脈上にはない。中露対米という文脈が顔を覗かせ始めた。沖縄が声を大きく上げれば上げるほど中露が顔を出し易くなる。米のお得意の民主主義の問題が中露によって逆手に取られる。世界的に評判の悪い安倍政権の非民主的行為に注目が集まる。米は安倍を積極的に支えられなくなる。嘗ては沖縄問題は見事に世界の目から隠されていた。しかしもうこの状況は様変わりである。

沖縄が大声を上げ続けると、安倍は追い込まれる。沖縄問題で鳩山は政権を失ったが、安倍も同じ運命になる。沖縄の為にと声を上げ続けられなかった鳩山。沖縄の声を踏み躙り続ける安倍。同じ失権でも意味がまるで違う。沖縄は一程程度鳩山を評価している。安倍は完全に拒絶である。安倍は鳩山以上に沖縄で躓く。翁長の背後に鳩山がいるのは間違いない。鳩山は永田町に2年前に東アジア共同体研究所を作ったが、那覇にも琉球・沖縄センターを置いている。鳩山は沖縄に関わり続ける覚悟なのである。