川崎重工が兵庫・明石で水素発電開始

昨日の日刊工業新聞の第1面に出ていたニュースに注目。

川崎重工兵庫県明石の自社工場で水素を活用した発電を開始するそうです。今年の4月から。

ガスタービンに体積当たり60%の水素ガスを混ぜることによって窒素酸化物(NOX)値を天然ガス並みの25ppm以下に抑えられるそうだ。

このタイプの水素発電は世界初とのこと。



なにしろ、稲わらから低コスト・バイオエタノールの製造技術を開発・実用化した川重ですからね。応援したくなります。


●非食用バイオマスの稲わらから低コストなバイオエタノール製造技術を確立
https://www.khi.co.jp/news/detail/20130530_1.html



水素サイクルを活性化する起爆剤となるか、期待したいところです。


川崎重工、兵庫・明石で水素発電開始−追い焚き燃焼方式でNOX25ppm以下
掲載日 2015年02月02日
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120150202aaad.html

 川崎重工業は4月から明石工場(兵庫県明石市)で水素発電所の運転を始める。明石工場内に電力を供給する出力1700キロワット級小型ガスタービンに水素ガスを混焼する改造工事を施す。同ガスタービンの営業活動も開始。水素ステーション向けなどを想定し、燃料電池車(FCV)の燃料供給インフラ整備とともに普及を狙う。同ガスタービンを1年使うにはFCV数千台分の燃料が必要になる見込み。

 水素発電は、同社が運用する発電設備「明石工場エネルギーセンター」の出力2万キロワット級大型ガスタービンなどで構成する設備の一部を水素燃料に切り替えて実施する。3月までに水素ガスの受け入れ、貯蔵、供給設備などの工事を行い、発電を始める。
 体積当たり60%の水素ガスを混ぜても窒素酸化物(NOX)値を天然ガス並みの25ppm以下に抑えられる、独自の追焚き燃焼方式ドライローエミッション(DLE)燃焼器を開発済み。2014年から出力3万キロワット級高効率大型ガスタービン「L30A」に適用した。
 受注実績はないが、国内外で販売実績の多い小型ガスタービンにも採用できることを示し、認知度を高める。同方式を採用した水素発電所の運転は世界初。モデルプラントとしても注目を集めそうだ。