多数の研究機関の論文の不適切さがネット上で問題化?

小保方論文不正調査委員会が考える「不正」の定義にハマる科学論文が大量にあるのではないかと、ネット上で指摘されているとの記事に注目。

小保方さんをこれまで批判してきた科学者の方々の論文についても調査する必要がありそうですね。

そういえば、初期の小保方論文調査委員会のメンバーで小保方論文の不正を声高に指摘していた委員自身の過去の論文に「不正」らしきものがあると指摘されたとたん、スーと音もなくいなくなった委員がいましたよね。あの方たちは今何をしているのでしょうか。



以下、阿修羅の南青山さんの記事を引用:

●酷似する画像を含む生命科学論文がインターネット上で大量に指摘される
http://scienceandtechnology.jp/archives/5135
★昨年末から年明けにかけて100近い不正研究論文が発見されたようだ。
★以下は「世界変動展望」ブログでこの件を取り上げた記事の冒頭。全体像がコンパクトに紹介されている。
「2014年12月29日から2015年の正月頃にかけて多数の研究機関の論文の不適切さが大量に指摘された。大阪大学医学系の論文の不適切さの指摘が多いようだ。東大医学系や国立感染症研究所など他の研究機関の論文への指摘も多数ある[1]。大阪大学医学系は今年大変ではないか。指摘したのは匿名A氏。2013年にバルサルタン臨床研究の不正が騒がれた頃に2chで小室一成氏、光山勝慶氏、堀内正嗣氏、森下竜一氏らの疑義を指摘した人物。確認できるだけで84編の論文の不適切さを指摘、過去に小室、光山、堀内、森下の疑義を20編指摘したので合計104編の指摘を行った。」
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/342de16ff0c8bae3f07a69eac6c343fb
★先の東大の33本の不正論文と合わせて考えると、こうした論文不正は医学生命科学分野では日常茶飯事のことのようだ。
(南青山)
日本分子生物学会2013年年会組織委員会がシンポジウム「生命科学を考えるガチ議論」のための準備としてウェブ上に設置した議論用のサイトで、「日本の科学を考える」(http://scienceinjapan.org/)というものがあります。このウェブサイト上で、年末年始の数日間の間に画像酷似論文が大量に指摘されました。NATUREを筆頭に、NATUREの姉妹紙など一流の雑誌を含めて、全部で84報に上ります。「捏造問題にもっと怒りを」の記事(http://www.peeep.us/aae06dcf)のコメント欄を利用して書き込まれました。
画像酷似論文の指摘を行った匿名A氏は、このウェブサイト「日本の科学を考える」を選んだ心情を吐露しています。
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匿名A • 7 days ago
申し訳ありませんが、やはり、投下させてください。
このサイトを使わせてください。
このガチ議論スタッフは、科学の世界の王になるべき人達です。
情報や権限を持つべき人です。
わたしは2ちゃんねるではなく、ガチ議論スタッフに科学の未来を委ねたいと思います。
すなわち、科学の世界に生きる私自身を、2ちゃんねるではなくガチ議論スタッフに委ねたいということです。
わたしは、捏造に本当に苦しんだ人間です。
前任者の捏造が何を現場で生むか、知っています。
現場を本当に救うのはどんな人か、知っています。
そのような人でなければこのサイトは作れないことを、知っています。
膿みは、今出すべきです。
STAPと分生研が終わって一段落なんて雰囲気は許しません。
それに、東大の事例を考えるに、コピペがあっても半分近くは不正ではない。
さらにその半分くらいは実行犯がわからない。
コピペの指摘はそこまで重いものではないということです。
ストックは82報になりました。コレスポ53人。
旧帝を全部揃えることも出来ました。
最近疎かだった同じ著者について掘り下げることをまた始めます。100はすぐ超えて、悪質なグループだけに投下を絞ることも出来るでしょう。
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匿名A氏は、ここで指摘された論文の著者らが直ちに実験ノートを公開すれば画像が酷似していることに関する疑問も氷解するであろうと期待しています。
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匿名A • 3 days ago
以下、80報ほどの類似画像を含む論文を記載しました。(中略)トータルで100報にはなりました。(中略)全 部当然生データが直ぐに公開され、石井先生のようにうっかりミスと納得できますように。私は石井先生のすぐ公開されたノートを見て、石井先生はしっかりし た先生だと思いました。私の中の石井先生の評価は非常に上がりました。他にもそう思った人は少なくないはずです。私が論文を紹介した他の先生についても評 価が上がることを心から強く願っています。この気持ちは嘘ではありません。
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匿名A氏の説明によれば、特定の個人を告発する意図で調べたわけではなく、手当たり次第に調べてみたらこのような結果になってしまったようです。あまりの多さに途中で疲れて作業を切り上げてしまったそうなので、もしも網羅的に調査したら84報どころではなくなるかもしれません。特定の大学を告発する意図もなかったようですが、結果的に、画像酷似論文の多さに関しては大阪大学医学部が際立っていたそうです。
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匿名A 匿名A • 2 days ago
(中略)
・ 阪大医学部で、他の組織とは別次元のことが起きているのは確かなように感じました。各コレスポにつき最低3報を目標に探していたのですが、類似の著者陣でもコレスポが異なるケースが多く、しかも類似画像が瞬時に見つかる確率が高く、次々とノルマが増えていき、悲しくなりました。類似画像の世界では、3位ではなく、すでに1位ではないかと思います。3位ではダメと言う総長は、少し自らを過小評価しているかもしれません。(中略)
・ 調査の過程ですが、まず東大から探そうと思い、TokyoをキーワードにPubmed検索で探しました。探すのは何となく1998年から2004年くらい にしました。キーワードの関係上、東大以外の東京の研究機関も見つかりました。MedicalやMedicineで検索結果を絞ると見つかる確率が飛躍的 に上がることに途中で気づき、途中で絞りました。見つかった著者の他の論文も探しました。研究費返還の事務手続きを事務の方々がしなくて済むように、経理 書類の保存義務が過ぎているであろう2008年くらいまでの論文だけを探しました。次にOsakaをキーワードにして探しました。見つかる頻度が高すぎ て、バランスが悪くなると思い、ひとまず他の地域を探すことにしました。旧帝国大学で、それまでに見つかる論文数が多かったJBC誌とBBRC誌を 1998年から2004年まで探すことにしました。キーワードの関係上、旧帝国大学と同じ所在地の研究機関も見つかりました。見つかった著者の他の論文も 調べました。最後に大阪に戻り、再び探したのですが、見つかる頻度の高さに馬鹿らしくなり、やめました。大阪を終えたら次にOncogene誌あたりを全 部探してみようと思ってましたが、大阪の調査で精神的に疲れたので結局探していません。上記以外に、途中で気分転換にアディポネクチン等をキーワードにし て探したこともあったかもしれません。また、最終的に投下しなかった13報の論文がそのチームに気づくきっかけになった場合もあります。
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「酷似画像=捏造」とは限らないことに関して、匿名A氏は注意を促しています。
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匿名A • 19 hours ago
私は自分が指摘した類似画像を捏造だとは思っていません。
そもそも、私には捏造だと判定し処分する権利はありません。
理研の石井先生の疑惑を最初に見たときは、捏造だと私は内心思っていました。しかし、すぐに公開された実験ノートを見て、こんな複雑なうっかりミスもあるんだなと納得しました。(以下略)
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オープンアクセスの雑誌でない限り一般の人には画像の酷似具合を確認することができませんが、匿名A氏が列挙した論文は以下の通りです(括弧内の但し書きは匿名A氏自身が後から追加したコメントの内容)。