残業をやめれば会社は伸びる(吉越浩一郎)

今朝4時台のNHKラジオ深夜便(明日へのことば)はおもしろかった。吉越浩一郎(よしこし・こういちろう)さんの経営学の話。


残業をやめれば会社は伸びる!


これは逆説でもなんでもない。実際、吉越さんは、このやり方で赤字の会社を復活させて19年連続増収増益を果たした。

デッドライン(締切)を設けて、終業時間内に何が何でも仕事を終わらせる。


「時間をかけさえすれば良い仕事ができる」は誤り。残業をやめても決して仕事のクオリティは落ちない。むしろ残業をしないと心に決めれば、短時間に集中する他なく、むしろ質の高い仕事ができるようになる。


要は<集中力>の問題なのだ。ダラダラ残業をやめて、集中力を上げれば脳の機能が加速され活性化して更に集中できるようになる。この好循環によって仕事力と経営力が向上する。



吉越さんは触れておられませんでしたが、パーキンソンの法則(第1法則)を思い出した。

Parkinson’s Law 1:
Work expands so as to fill the time available for its completion.
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」


確かに、いつも定時に帰る人は、定時までに終えることを前提として集中的にテキパキ仕事をする。一方、慢性的にダラダラと残業をしている人は、残業することを前提として仕事をしている。




吉越浩一郎のプロフィール・経歴・略歴

1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、72年に上智大学国語学部ドイツ語学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタ香港の勤務を経て83年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社、リージョナル・マーケティングマネージャーを最後に86年よりトリンプ・インターナショナル・ジャパン?に勤務。87年代表取締役副社長、92年に代表取締役社長に就任し、2006年に退任。同社は毎日開催される早朝会議での即断即決経営を武器に19年連続増収増益を達成。2004年には「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)の一人に選出された。2008年、第37回ベストドレッサー賞<政治・経済部門>を受賞。

現、吉越事務所代表。現在、東京と、夫人の故郷である南フランスの2か所を拠点にしつつ、国内各地で幅広く講演活動、執筆を行う。

【参考】
●吉越浩一郎サイト
http://yoshikoshi.com/


●吉越浩一郎の名言一覧
http://systemincome.com/main/kakugen/tag/%E5%90%89%E8%B6%8A%E6%B5%A9%E4%B8%80%E9%83%8E


パーキンソンの法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87