「百寿者」の老年的超越

昨晩のクローズアップ現代はなかなかおもしろかった。

「百寿者」(100歳以上の人)の知られざる「老年的超越」の話。



現在日本に百寿者は何人いるか?

50年前はわずか150人程度だったが毎年増え続けて、今では約6万人。

百寿者を研究している慶応大学の先生によると、彼ら彼女たちの多くはある種の「多幸感」をもっているらしい。これは1000人規模の聞き取り調査の結果である。

「多幸感」とは何か?

多幸感とは、生きていること自体に幸せを感じる感性。

これを「老年的超越」と言う。

起きて寝るまでに経験するありとあらゆることに幸せと感謝の気持ちを抱いているらしい。そして、死を恐れているわけでもない。現在只今この瞬間に充足し満ち足りて生きている。

百寿者たちは我々凡人にははかりしれない世界に住んでいるのかもしれない。

これって、一種の「悟り」の境地?


ところで、長寿と関連している「アディポネクチン」というホルモンの話も興味深い。800人の百寿者の血液を集めて分析した結果、動脈硬化を抑える作用や糖尿病を抑える効果が認められている、らしい。(慶応大学の百寿者研究所)

また、静岡県川根本町が日本一の長寿の町として注目されている。この町のシステムを研究すべし。



みなさん、百寿者めざしてがんばりましょう!

クローズアップ現代は、「“百寿者” 知られざる世界 〜幸せな長生きのすすめ〜」

日本人の平均寿命は延び続け、今年、男性もついに80歳の大台に乗った。世界最高齢は男女ともに日本人。さらに100歳以上の人=「百寿者」の数はこの半世紀で300倍に激増し、5万人を突破した。多くの人が百寿者として生きる時代が、近い将来到来する。そうした中で、いま注目が集まっているのが百寿者たちの研究。80〜90歳代を境に、それまでの価値観が転換する「老年的超越」と呼ばれる現象や、想像以上に「豊かな精神世界」に生きていることなど、これまでの「老い」の常識が次々と覆り始めている。一方で日本は、寿命は長いが、多くが寝たきりで「健康寿命」は短いという問題も抱えている。健康で、幸せに“超長生き”するための知恵を、人生の大先輩である百寿者たちから学ぶ。
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3565.html