STAP細胞の作製は200回以上成功している(小保方会見)

http://mainichi.jp/feature/news/20140409mog00m040010000c.html
小保方氏一問一答:(1)11年に画像取り違えに気付いた
2014年04月09日


記者会見する小保方晴子氏大阪市北区で2014年4月9日午後1時34分、三浦博之撮影
写真特集へ 新たな万能細胞「STAP細胞」の論文に不正が指摘された問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)は9日、大阪市内のホテルで三木秀夫弁護士らと共に会見した。主な一問一答は以下の通り。(敬称略)

−−パワーポイントの画像の取り違えはいつ、気付いたのか。

 小保方 11年のラボミーティングで。そのテラトーマ画像。そのさまざまな画像に。

 −−具体的な実験として掲載したわけではなく、また一つの画像として使ったのか。

 小保方 そうです。

 −−12年12月、若山研でのミーティングで同じ画像を使ったと思うが。

 小保方 (……首をかしげる

 −−2月19日のテラトーマ画像は?

 小保方 私が若山研で酸処理して、得られた切片を染め直した。

 −−それは理研に提出されたノートに書いてあるのか。

 小保方 そうです。

 −−なぜ、元のデータではなくてパワーポイントから持ってきたのか。

 小保方 ……本当に申し分けございませんでしたとしかいいようがない。何度も何度もパワーポイントを更新して使っていたので、論文に使ってしまいました。後悔している。


小保方氏一問一答:(2)不勉強なままでやった 本当に反省
2014年04月09日


目を潤ませ記者会見する理化学研究所小保方晴子氏=9日午後、大阪市内のホテル
拡大写真 −−パワポから使ったのはこのテラトーマの画像だけか。

 小保方 その他のデータについても、元データを確認して調査している。大きく使ったものはその画像だけ。

 −−電気泳動の画像もミスであって悪意はないといったが、注釈なしで切り張りするのは、科学的には批判を免れない。

 小保方 私が不勉強なままでやったことを本当に反省している。ネイチャーに問い合わせたら、黒い線を両サイドに入れておけばよかったと言われた。不勉強で申し訳ないとしかいいようがありません。

 −−ゲル1を隠そうとしたという疑念を起こさせる行為だったのでは。

 小保方 私は、結果自体が変わるものではないので、それ以上の科学的考察、それに影響を及ぼすものと考えていなかった。結果自体が正しく提示されているので、問題ないと考えていた。

 −−学位論文とよく似た画像を使ったことは笹井さんに報告したか?

 小保方 取り違えに気付いた時点で報告した。


小保方氏一問一答:(3)私自身、200回以上作成に成功している
2014年04月09日

 −−小保方さんしかSTAP細胞、STAP幹細胞の作成に成功していない。何回作成したか。

 小保方 私自身、200回以上作成に成功している。現存するSTAP幹細胞は若山先生が樹立した。STAP現象の最適条件に迫る論文を書こうとしていたが、このような騒動になり、研究が止まってしまった。

 −−公開実験をしたらどうか。

 小保方 どうなんでしょうか。毎日が公開実験のような状態。すべて証明するためには日数もかかる。どのような手法で可能なのかアイデアがない。私が幹細胞を作ることがみたいという人がいれば、できるだけの協力をしていきたい。

 −−若山さんの件でお聞きしたい。違う系統のマウスだった。

 小保方 問い合わせのメールをたくさんの方から頂いているが、それ自身は論文とは関係のない問題。その実験のことに関しては直接若山先生と話していないので詳細はわかりかねる。

 −−調査委員会に提出したノートが2冊だけだった。少なすぎるのでは。

 小保方 最終報告の中では3年間で2冊となっているが、実際にはそうではない。もっとある。調査委員会に提出したノートが2冊だけだった。


小保方氏一問一答:(4)上司にも「大変なことをした」と言った
2014年04月09日


−−写真の間違いに気づいたのはいつ?

 小保方 写真の取り違えに気付いたのは2月18日と記憶している。その日のうちにネイチャーの編集に問い合わせた。

 −−学位論文から取ったという申告がなかったのはだめ、と理研の報告書は言っているが、この点について自身が調査委員会から聞き取りを受けている時に話さなかった理由は。

 小保方 すみません。頭を整理します。すべてのデータに間違いがないかチェックした。テラトーマ画像のプロパティがなかなか見つからず、ものすごく古いデータまでさかのぼったら、学生時代に撮影したものと気付いた。博士論文のデータを調べたら、そこにも載っていた。早稲田大にも学位論文を投稿論文に用いることが間違っていないか、確認を取った。その時に理研の上司にも「大変なことをした」と言った。その後すぐ、調査委員会にも間違いを発見したと言ったが、学位論文が個人の作品で外部の投稿論文ではないので、調査委員会にそこまで報告する必要がないと判断、そこまで気が回らなかった。

 −−意図を持ってではない?

 小保方 そうです。

小保方氏一問一答:(5)STAP細胞研究を続けていきたい
2014年04月09日


涙ながらに記者会見する小保方晴子氏(中央)=大阪市北区で2014年4月9日午後1時3分、貝塚太一撮影
拡大写真 −−共同研究者への思いは。

 小保方 本当に、皆様私のことをサポートしていただいたのに私の不勉強でこのような事態になってしまい大変申し訳なく思っている。

 −−STAP細胞を確立すれば貢献が大きい。STAP細胞が存在するかどうかの議論を深める必要がある。再現性の確認に小保方さんは入らないということだが、不服申し立てが受理された場合、再現実験に参加したいか。

 小保方 私はSTAPの研究を前に進めたいとの強い思いから論文を発表した。すべて私の不勉強、未熟さのせいで、研究内容以外のところばかりに関心が集まり、研究が遅れていることに本当に情けなく思っている。再現実験に参加するかどうかについては、何の連絡も受けていない。詳しく存じ上げていないが、すみません、未熟な私にもし研究者としての今後があるならば、このSTAP細胞が誰かの役に立つ技術までして行く、というために研究を続けていきたい。








小保方氏一問一答:(6)結論は、あまりの驚きとショック
2014年04月09日


 −−論文を撤回する考えはあるか。

 小保方 論文の撤回は国際的には結論が完全な間違いだったと発表することになる。撤回することは著者がこの現象が間違いだと発表することになる。この結論が正しい以上、それを発表することになるのは望ましくない。

 −−捏造(ねつぞう)改ざんという結論を聞いてどう思ったか。

 小保方 そうですね、あの……正直、あまりの驚きとショックに何も考えることも、言うこともできませんでした。そのときは弁護士の先生が同席してくださったので、とにかく自分が正しい研究をしたと思うなら不服申し立てしろとアドバイスをくれこのような経緯に至った。

 −−若山先生が信じられないと言ったが、訂正画像をサインしたと思うが、その上で発言したのはなぜ。

 小保方 推察にしか過ぎませんが、取り違いに気付いた時点で若山先生に連絡が行っていると思っていた。訂正の書類にサインしたと思っていた。先生が取り違いに気付いていなかったことを会見で知った。1月の会見以降、メールがパンク、若山先生の電話もパンク。第三者を通してしか情報がお互いに入ってこなかった。気持ちや研究状況は通じあえていなかった。若山先生には申し訳ない。

−−科学に対しての考え方は変わったか。

 小保方 本当に自己流で走って来てしまったので、ゼロからではなくマイナス100からだと思って、科学や研究に向き合っていくチャンスがあれば、と思っております。

 −−科学者としての立場がつらいと思うが、今後はどうしたい?

 小保方 私にできる社会貢献ができるなら、それを探していきたいと思います。




小保方氏一問一答:(7)私は「伝えたい」との意志を伝えていた
2014年04月09日


−−1月28日の会見の翌日から公の場に姿をあらわさなかったが、どういう理由だったのか。どういう思いでここまで過ごしてきたのか。

 小保方 この論文に関し、沢山の疑義が出ていたので、説明したいといろいろコメントの用意などをしていたが理研が「それは適切ではない」との判断だった。

 −−理研には自分で伝えたいとの意志を伝えていたのか。

 小保方 私は「伝えたい」との意志を伝えていた。

 −−STAPについて実験ノートは何冊持っているか。写真はどのくらい?

 小保方 写真は1000枚? わからないですが、大量に、何百枚という単位である。ノートはハーバードにもあるし、こっちにもあるが、少なくとも4、5冊はある。



小保方氏一問一答:(8)論文撤回は同意していない
2014年04月09日


 −−小保方さんは論文を撤回することに同意していないのか?

 小保方 私は理研の社員なので、しかし、撤回を視野に検討したらという話には、なんかもう……はい、そうですね。その話には分かりましたと言ったが、同意はしていない。

 −−想像だが、論文を撤回したら職員で残すと提案されたという見方もあるが、言われたのか?

 小保方 ありません。

 −−悪意という言葉が申立書に使われている。理研の調査委員会の報告では、「悪意」は故意とも使われているが、悪意はどういう意味で解釈されているか。

 小保方 私もよく分からなかったので、室谷先生(弁護士)に相談した。

 室谷 悪意でない間違いですから、過失というものは除くということと思う。

 −−小保方さん本人としてはどう思っているのか?

 小保方 悪意、悪意……(弁護士が止めに入る)。



小保方氏一問一答:(9)かっぽう着報道、恐ろしかった
2014年04月09日


 −−早大に提出した博士論文について、メールで取り下げを伝えたという事実はあるのか。

 小保方 博士論文の取り下げについての問い合わせはしたが、博士論文は指導されて作成するもので、「ふさわしいとかふさわしくないとか判断する立場にない」という意見を関係者からいただいて、そういう状態にある。

 −−特に取り下げられるという考えはない。

 小保方 はい。

 −−かっぽう着をしているという報道あったがどう感じましたか。

 小保方 かっぽう着をしているという報道を見たときの報道ですか、面白いところに興味を持つと思った。

 −−不安などは感じなかったのか?

 予想外の報道だったので、恐ろしかったです、正直。



小保方氏一問一答:(10)弁護士「懲戒事由に該当するものではない」
2014年04月09日

 −−かっぽう着の報道が大々的になされた。理研がかっぽう着やピンク色の実験室を用意したということもあったが、あれは理研がPRで出したものか、小保方さん本人が用意したものか。

 小保方 かっぽう着は3年ほど前から使っていた。今年で4年くらい。ピンクの実験室は、私がユニットリーダーに就任して用意した。

 −−不服申し立てについて。懲戒規定に抵触しないとお考えか?

 三木 将来の仮定の問題。この問題が研究不正に認定されたら、理研の懲戒規定上の問題に移ってくる可能性はある。その際に改めて、懲戒事由に該当するかどうかという問題になってくる。こちらでは、懲戒事由に該当するものではない、研究不正ではない。仮に該当するとしても処分としてはあまりにも重すぎるのではないか。倫理上の問題とされるのはしかたないが、ルールを間違ったからといって有罪認定するのは人権侵害になる。冷静に処罰要件をみていただいて、それに該当するかどうかというのが今回の問題。





小保方氏一問一答:(11)画像切り張り「報告しなかった」
2014年04月09日

 −−理研は3回聞き取ったといい、小保方さんは1回と言う。理研の報告で若山氏には不正はないと認定したが、切り張りなどの行為について、若山氏に相談しなかったのか?

 小保方 面会は中間報告までに3回と発表があった。私たちが(書面に)書いたのは、中間から最終までに1回だけ。

 弁護士 正式なのは1回。書類の確認は1回。

 −−ビデオ会議もあったか?

 小保方 調査のヒアリングは全部ビデオ。

 −−切り張りについて若山氏や笹井氏への報告は?

 小保方 切り張りしたことは笹井氏にも若山氏にも報告はしていなかった。

 −−再現実験を公開されるつもりがあるのかどうか。ノートを公開するつもりはあるのか。

 小保方 実験の公開については、私の判断ではできない。

 −−その理由は?

 小保方 実験の公開については、時間と場所もいるし、環境も整えないといけない。

 −−STAP細胞はあるのか、ないのか。

 小保方 STAP細胞はあります。

 −−我々素人は、それを、何をもって信用したらいいのか。

 小保方 STAP現象が、各地で再現できるように……。




小保方氏一問一答:(12)他の方の責任はコメントできる立場ではない
2014年04月09日

 −−不服申立書に「トカゲのしっぽ切り」という言葉があったが、このような状況を、小保方さん自身はどう受け止めているのか。

 小保方 私自身が、写真を取り違え、論文の疑義を呼んでしまったのは私自身。他の方の責任やお考えについて、コメントできる立場ではない。

 −−理研の指導は十分だったと思うか。

 小保方 いろんな先生方が協力してくださって助けていただいたが、私の力不足だったと思っております。




小保方氏一問一答:(13)iPS細胞との優位性は…
2014年04月09日

 −−STAP細胞を発表したとき、iPS細胞に比べて優位とされていた。今でも優位性があると考えているか。

 小保方 STAP細胞が将来的にどのように発展するか、理化学研究所は多くの期待を寄せていただいていたと思うが、私の気持ちと、iPSとの比較に関する理研の広報活動には開きがあった。

 −−あのときの発表は、理研側からの考えか。

 小保方 私自身としては、iPS細胞との比較に関する広報活動に参加する立場ではなかったので、お答えしかねる。

 −−理研が特定国立研究開発法人に格上げされる前に打ち上げ花火で用意された。そのことで、格上げ前にSTAP細胞を成立させてほしい。そういったことが、言葉ではなく理研の雰囲気ではなかったのか。

 小保方 投稿論文が受理されるのがいつかは不明。そのようなことはなかった。私自身は感じなかった。

 −−アカデミアにおける「不正」は一般論文の場合とは違う。十分な資料やデータがないといけない。今回の例は小保方さん側に立証責任がある。この資料で研究者たちが納得できると思うか? これ以上、強い証拠はないのか?

 室谷 これは私から答えさせていただきます。文科省の基準は、「いったん、捏造と認定されたものでは、故意によるものではないと自ら立証しなければならない」と書いてあると思う。理研の基準は、さきほど申したような基準になっている。



小保方氏一問一答:(14)細胞は固定器の中に保存
2014年04月09日

 −−不服申し立ての論理構成はよくわかった。実験のノートも4、5冊あると。(決定的な証拠といえる)マウス胎児が光っている細胞はどこに保管しているのか。

 小保方 固定器の中に保存してあります。調査委員会はSTAP細胞の科学的な意味や存在ではなくて、提示されているデータの調査をすると思う。データやテラトーマ画像に関する立証が主なテーマになると思う。




 −−STAP細胞ではなく、ES細胞が混入したという指摘への反論を。混入をどうやって防いだのか。科学的結果のどの辺から言えるのか。

 小保方 研究室ではES細胞の培養はしていなかった。混入は起こりえない。

 −−ないと言い切れる。

 小保方 はい。

 −−調査委では真正な画像がどこの細胞に由来するのか、追跡できないと言っていた。可能なのはどういうものから? あるならどうして、そういう資料を提出しなかったのか。

 小保方 自分の実験なので、書いたノートなので、そこには自信はもちろんあります。第三者的な観点から記述していないのは反省点だが、真正な写真は調査委にも報告している。立証方法は第三者的な観点の担保を弁護士に手伝ってもらう。

 −−あの真正な画像はどのような具体的な根拠から言っているのか。

 小保方 具体的には、すみません、しっかりとは記憶できていない。間違っているかも……。テラトーマを染色したとかそういう記述です。

 −−不服申し立てにいたった経緯の中で、理研の調査が不十分といっていた。直接のヒアリングでイエスかノーできちんと説明できなかった、と。突然資料の提出を求められ、そこにあるものしかなかった、と。どういうふうに思ったのか。再調査ではどのような対応を求めるのか。

 小保方 調査委への回答が人生初(の経験)。よく理解しないまま。もう少し弁明の機会を与えてもらったらと願った。途中からだんだんと体調が思わしくなくなり、十分なお答えもできていなかった。

 −−共同執筆者全員から訂正があった。どういったやりとりがあったのか。

 小保方 今回の論文発表以降、すべての共同執筆者が忙しくなってしまった。このような事態になって申し訳ない。

 −−STAP細胞の存在は信じている?

 小保方 はい。

 −−論文が不正とされた後、どういうふうに過ごして体調はどのような変化だったのか。

 小保方 もう、はー。絶不調でした。

 −−家で過ごしていたのか?

 小保方 メディアのみなさまもお仕事で仕方がないのかもしれませんが、おうちの周りにたくさん人がいて外出がままならず、体調が非情に悪かったので家にいることが多かった。

 −−STAP細胞を200回作製したというが、第三者ができると思うか。

 小保方 必ず第三者が再現実験に成功してくれると思う。そのためには細かいコツがあり、それをクリアできれば必ずできると思っている。

 −−コツは教えてあげたりとかはする。

 小保方 はい、あの今はこのような状態で研究室に行けていないが、私が参加して公表できたら。


小保方氏一問一答:(15)もう少し弁明の機会を与えてもらったら
2014年04月09日

 −−STAP細胞ではなく、ES細胞が混入したという指摘への反論を。混入をどうやって防いだのか。科学的結果のどの辺から言えるのか。

 小保方 研究室ではES細胞の培養はしていなかった。混入は起こりえない。

 −−ないと言い切れる。

 小保方 はい。

 −−調査委では真正な画像がどこの細胞に由来するのか、追跡できないと言っていた。可能なのはどういうものから? あるならどうして、そういう資料を提出しなかったのか。

 小保方 自分の実験なので、書いたノートなので、そこには自信はもちろんあります。第三者的な観点から記述していないのは反省点だが、真正な写真は調査委にも報告している。立証方法は第三者的な観点の担保を弁護士に手伝ってもらう。

 −−あの真正な画像はどのような具体的な根拠から言っているのか。

 小保方 具体的には、すみません、しっかりとは記憶できていない。間違っているかも……。テラトーマを染色したとかそういう記述です。

 −−不服申し立てにいたった経緯の中で、理研の調査が不十分といっていた。直接のヒアリングでイエスかノーできちんと説明できなかった、と。突然資料を提出を求められ、そこにあるものしかなかった、と。どういうふうに思ったのか。再調査ではどのような対応を求めるのか。

 小保方 調査委への回答が人生初(の経験)。よく理解しないまま。もう少し弁明の機会を与えてもらったらと願った。途中からだんだんと体調が思わしくなくなり、十分なお答えもできていなかった。

 −−共同執筆者全員から訂正があった。どういったやりとりがあったのか。

 小保方 今回の論文発表以降、すべての共同執筆者が忙しくなってしまった。このような事態になって申し訳ない。

 −−STAP細胞の存在は信じている?

 小保方 はい。

 −−論文が不正とされた後、どういう風に過ごして体調はどのような変化だったのか。

 小保方 もう、はぁー。絶不調でした。

 −−家で過ごしていたのか?

 小保方 メディアのみなさまもお仕事で仕方がないのかもしれませんが、おうちの周りにたくさん人がいて外出がままならず、体調が非情に悪かったので家にいることが多かった。

 −−STAP細胞を200回作製したというが、第三者ができると思うか。

 小保方 必ず第三者が再現実験に成功してくれると思う。そのためには細かいコツがあり、それをクリアできれば必ずできると思っている。

 −−コツは教えてあげたりとかはする。

 小保方 はい、あの今はこのような状態で研究室に行けていないが、私が参加して公表できたら。




小保方氏一問一答:(16)別個に実験、成功しています
2014年04月09日

 −−4月7日の丹羽氏の会見は見ているか。

 小保方 入院していたので見ていない。

 −−丹羽氏がプロトコル(手順)を代筆した経緯を説明している。「ちょっとしたコツ」をこれまで発信してこなかったのはなぜか。不服申し立ての前に、自分の実験データを詳細に証明することが科学者として一番したいことではないかという質問があった。ちょっとしたコツとは何か。

 小保方 発表するにあたって、積極的に参加したかったが、ネイチャーへの訂正原稿の用意や私の体調面、そして外出がままならない状況で、今日まで間に合わなかった。詳細なプロトコルをアップデートするために協力していきたい。

 −−コツは説明できないのか。

 小保方 次の研究にも関わってくることでもあるので、メカニズムの解明と同時にやっていきたい。

 −−自分の研究よりも再現実験を優先した科学者に説明はないのか。

 小保方 問い合わせが来ているものには答えていく、という姿勢を取っています。

 −−不服申し立てをしたが、理研に裏切られたという気持ちはあるか。

 小保方 うーん……。そのような気持ちは持つべきではないと思っています。

 −−実験過程を。通説と違うものを発見した時は驚いただろう。最初から確信を持っていたのか。間違いではと不安に思ったのか。

 小保方 最初から確信はなかったが、それが、あ、現象が起こりうると気付いた時は、どのように説明して納得してもらったらいいのかとワクワクした。

 −−第三者の確認が必要では。積極的に追試をお願いしたことはあるのか?

 小保方 若山研究室にいたので、若山先生が一緒にやってくれたり、学生も。ハーバードでも。

 −−小保方さんの方法を別個に、インディペンデント(個別の実験)でやってもらうことはあるのか。

 小保方 インディペンデントではあります。成功しています。個人名になってしまうので、ちょっと、あまり公の場で……。

 −−これまでは小保方さんが関与していない場では再現できていないとなっている。積極的に証言してもらったほうがいいのでは。

 弁護士 意見としていただいておきます。

 小保方 ありがとうございます。


小保方氏一問一答:(17)別の方に審査してもらいたい
2014年04月09日

 −−実験ノートについて。4、5冊持っていたというが、追加のノートはどうして提出しなかったのか。どこに保存しているのか。

 小保方 ノートの何々に関する記述をということだったので、すべてのノートは用意していなかった。

 −−テラトーマについては?

 小保方 提出したノートに書かれている。調査委が詳しく聞いてくれれば、もう少し理解されたと思う。

 −−説明はしなかったのか。

 小保方 ノートを持って帰るかたちでしたので。

 −−不服申し立ての今後の手続きについて。再調査でも同じ人に調査されることになりそうだが。

 小保方 調査委の方にも本当に申し訳なく思っている。ただ、一度でた判決が同じ方々によって覆るのは難しいのかな、と思っている。

 −−別の方に審査してもらいたいのか。

 小保方 はい。そのように思っております。

 弁護士 規定の関係ですが、特段の事情はどこにかかるのか。読みようによっては委員会、事情がなければ、ある場合は、別の委員会にかけるとも読める。事実上、控訴審的位置付け。同じ委員会が審査する不公平感は、理研のためにも調査されたほうが信頼感が高まるのではないか。

 構成の関係ですが、一見、科学的論争だが、規定の解釈とその要件、事実関係があてはまるのか。そこは科学的な部分に先鋭的な争いがあるわけではない。事実認定に経験のある人が半分以上占める必要がある。これほどの重大な不利益処分を科すならちゃんとしてほしい。


小保方氏一問一答:(18)止 大きな力に翻弄された毎日だった
2014年04月09日

 −−理研に対して今どんな思いでいるか。

 小保方 理化学研究所に関してはご迷惑をおかけして申し訳ないとの気持ち。野依先生(理研理事長)の言葉も肝に銘じ、重く受け止めて生きていきたい。

 −−患者に関して言葉があれば。

 小保方 もし私に、この先に研究者としての道があるなら。STAP細胞の研究をできるだけ早く進め、希望をもっている方の期待に少しでも応えるような態度を示していけたらと思っている。

 −−笹井氏と不適切な関係にあったと報道されている。どう感じたか。

 小保方 そのようなことはありませんし、そのような報道が出て本当に戸惑っております。

 −−ホテルなど、理研の給料だと考えられないような生活をしていた。

 小保方 そのホテルもそうですが、ホテルで生活をというか、滞在をしていたころは、ハーバードの研究員だったので、その旨の出張での滞在です。

 −−最終報告の前に、一部の報道で大きな力が働いているというのがあった。最終報告には「憤り」と言っていたが、申し訳ないとなったが、心境が変化したのか。

 小保方 申し立てのコメントは、あまりにも私が落ち込んでいたので、同席していただいた先生方が強い気持ちを書くのをお手伝いをしてくれた。「私は申し立てるんだ」という強い気持ちをお手伝いしてくれました。

 私はずっと落ち込んでいました。論文発表以降、予期しない出来事が次々と起こって、私の力では何一つできない。大きな力に翻弄(ほんろう)された毎日を送っていた。そのような気持ちが出たのだと思います。記者さんに突然囲まれたのでびっくりしてしまった。

 弁護士 「憤り」の方は報告書の結論部分に対して。とうてい承服しがたいというのは変わっていない。謝罪は、自分のミスで周りに迷惑をかけていることへのもので、両者は矛盾していない。

 −−理研の指示もあって2カ月間、公の場面に出ず、家からも出られなかったということだが、2カ月間、何をなさっていたのか。今の体調は?

 小保方 2カ月間はもうめまぐるしく日々が変わっていくような状態で、段々と体調が悪くなり、最初の頃は、STAP細胞の実験活動もしていたのですが、段々と具合が悪くなってしまって、最後の方は家で静養していた。

 −−具体的な体調は。

 小保方 心身ともに衰弱した。3月中旬ごろには、医師から入院を検討するようにと言われていたが、調査委員会などがあったので……。その後、入院した。

 −−不服申立書でヒアリングの回数について「1回だけ」と書いてあったが、私の勘違いなら申し訳ないが、調査委員会の説明では中間報告以後に2回、報告前にも3回、調べられていると思うが。

小保方氏一問一答:(18)止 大きな力に翻弄された毎日だった
2014年04月09日

 小保方 神戸に、資料の確認に来られたことはあった。

 −−19日は調査ではないと認識しているのか。

 小保方 調査委員会側がどのように考えられているか分からないが、十分な聞き取りをしていただいた、という認識は私にはない。

 −−「1回しかしていない」、となると不十分だったととらえられるが、ちょっとでも聞き取りが行われているならば、それは違うのではないか。1カ月の間に5回聞き取りがなされているのではないか。

 小保方 質問に対する回答という形式が多く、私の弁明に対する聞き取りが少なかったと思う。事実関係を詳細に聞き取るという点では少なかったのではないか。

 −−最後に一言あれば。

 小保方 本当に申し訳ございませんでした。