STAP細胞疑惑(続報)


仕事場でバイオ技術に詳しい同僚に聞いたが、かなりヤバイ状況らしい。黒に近いグレー。決定的な証拠となるデータがあやしいのだ。論文に杜撰なところがあるのはよくあることで本質的な問題ではない(もちろん論文の信憑性はいきおい低下しますが)。過去の実験データを再使用することもよくあること。しかし、万能細胞が生成した決定的な証拠があやしいとなると話は別。間違っちゃったー、ではすまない。



彼の知人の某大学の研究室でも追試を行ったが、STAP細胞の生成は確認できなかったらしい。

以前韓国で話題になったES細胞ねつ造事件レベルの事件になるかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E7%A6%B9%E9%8C%AB



ヴァカンティが筆頭発明者になっているSTAP細胞の基本特許の国際出願も、取り下げられることになるかも。


ハーバードのヴァカンティ兄弟が関与している点でちょっとイヤな予感はしていたが、背後にどのような「陰謀」が潜んでいるのでしょうか。(理研を介して日本から膨大な研究予算をせしめるとか・・・)


でもでも、まだ即断はできない。世界中の研究機関が追試実験を始めている最中なので、その結果を見てからだ。真相究明には時間がかかりそう。

小保方さん、表に出てきてしっかりと説明してください。STAP万能細胞は本当にできたのか、できなかったのか。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1403/11/news109.html
●日本分子生物学会、STAP細胞論文への厳正な対応求める 「単純ミスの可能性をはるかに超えている」日本分子生物学会は理化学研究所に対し、不自然な点が複数指摘されている「STAP細胞」論文への厳正な対応と、事態を招いた原因の検証・報告を「強く要望」する声明を発表した。
[ITmedia]

 日本分子生物学会は3月11日、不自然な点が複数指摘されている「STAP細胞」論文への撤回を視野に入れた適切な対応と、事態を招いた原因の検証・報告を理化学研究所に対し「強く要望」する大隅典子理事長名の声明を発表した。

 英科学誌「Nature」に投稿された新型万能細胞「STAP細胞」に関する論文に不自然な点が複数指摘されている問題に対し、(1)データに欠点が多く、結論が科学的事実に十分には担保されていない、(2)多くの作為的な改変があり、「単純なミスである可能性をはるかに超えており、多くの科学者の疑念を招いている」──と指摘。「当該研究の重要性は十分に理解していますが、成果の再現性は別問題として、これら論文に対しての適正な対応を強くお願いします」としている。

 またSTAP細胞の研究主体となった理研に(1)Nature論文に関する生データの即時・全面的な開示と、撤回や再投稿などを含む迅速かつ適切な対応、(2)公正性が疑われるような事態を招いた原因に対する詳細な検証と報告――の2点を「強く要望」している。

 今回の問題は単体ではなく「科学者を取り巻く環境を含めた課題であり、自省と自戒を持って注視している」とし、「我々、研究者が今一度、研究の公正性を含む研究倫理の問題として再度真剣に把握、分析し、システムの改善の努力に取り組む所存」と述べている。

 同学会は3日にも本件に関する理事長声明を発表していた。「日本の科学をリードする研究機関の一つである理化学研究所が、可能な限り迅速に状況の正確な報告について公表されるとともに、今後の規範となるような適切な対応を取って下さることを本学会は期待します」と結んでいた。

ところで、3月16日に京都大学で以下のような「STAP細胞論文をめぐる問題」についてのイベントが開催されるそうです。

STAP細胞論文をめぐる問題について、哲学者の東浩紀さんが、京都大学iPS細胞研究所准教授であり、幹細胞生物学の専門家の八代嘉美さんを迎え、徹底的に議論するイベントが、急遽3月16日に、東さん自身が運営するゲンロンカフェで開催される。


STAP細胞論文をめぐる問題とは?
そもそも現在問題となっているSTAP細胞論文は、科学雑誌『Nature』に掲載され、簡単につくれる万能細胞として注目を浴びていた。しかし研究データに捏造の疑惑があるとの声がネットなどであがり、更に他の研究者から論文を基にしたSTAP細胞の再現ができないとの声があがるなど、論文の成果に疑いが持たれている。

そして、論文の内容とは無関係に、執筆者である理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーが30歳女性であり、割烹着を着て研究をしているというプロフィールに注目し、「リケジョ」や「女子力」という言葉を用いて、マスコミが過熱した報道を展開していた。


本質からずれ話題になった問題を、科学社会学的見地から徹底討論!

イベントが開催されるゲンロンカフェ

東さんはSTAP細胞をめぐる問題について当初から、「ネット発」ででてきたコピペ疑惑、「リケジョ」という言葉で過熱報道するマスコミなど、論文について科学的な本質からずれた盛り上がりを見せていた状況に対し、社会学的な関心を寄せていたという。

今回のイベントでは、文系と理系の視点を交えて今回の騒動の本質に迫る議論を展開するとのことで、注目が集まる。


イベント情報
八代嘉美×東浩紀「科学と社会のコミュニケーションを考える――STAP細胞をめぐって」
日時 2014年3月16日(日)
時間 19時〜21時
会場 ゲンロンカフェ
料金 前売り・会員・学生:2500円、当日:3000円(いずれも1D付き)
チケット http://peatix.com/event/31535

【出演者】
八代嘉美(やしろ・よしみ)
東浩紀(あずま・ひろき)